7月2012

7月大歌舞伎@新橋演舞場

7月大歌舞伎、行ってきました。

亀治郎さんの猿之助襲名、香川輝之さんの中車襲名など楽しみにしておりました。

中車さんは歌舞伎初舞台でしたが、私としてはとてもよかったと思います。
いかにも“歌舞伎”という演目ではなかったので、次回にはもっと期待したいと思います。
声が枯れていたので、歌舞伎の発声は少し違うのかもしれないですね。

猿之助さん演じる“黒塚”
以前、市川右近さんの演じた“黒塚”の舞が素晴らしかったので、さらに期待。
今回の猿之助さんの舞も素晴らしかった!
私の好みは右近さんですが、どちらも素晴らしいです。
沢潟屋も中車さん、團子さんが入ってさらに充実したのではないでしょうか。

さて、幕間の緞帳にびっくり。
福山雅治氏デザインの隈取が描かれた緞帳が登場。
これは写真OKなようで、(私を含め)皆様写メを撮りまくっておりました。

最後の演目、“楼門五三桐”では猿翁さんに満場の拍手。
体がかなり小さくなってしまわれましたが、これからもできる限り舞台に上がってほしいと願います。

海老蔵さんの石川五右衛門はハマってました!

チェコ(プラハ)

プラハは第1次、第2次世界大戦の被害に遭わず、中世の街並みがそのままに残され、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
中世の人たちと同じ景色を見ているなんて不思議な気がしますが、プラハ城から見渡す街並みは、石畳やレンガ色の屋根が延々と続き、これからもずっと残していかなければいけないものだと強く感じます。

プラハと言えば、カレル橋というくらい訪れない人はいない名所です。
名所だけあって観光客が多いのは致し方ないのですが、それに加えて日没が午後9時半頃というわけで、夜も賑わいを見せています。
というわけで、早起きをして朝のカレル橋をお散歩。
露店も人も少ないカレル橋はとても清々しく、お散歩するにはもってこいです。

+++++

【カレル橋】

     

途中で地元の小学生(でしょうか)のお散歩に遭遇。
先生は大変そうですが、日本と同じような光景が微笑ましいですね。
こんなに美しい街が故郷なんて羨ましい限りです。

+++++

【ヴルタヴァ川(モルダウ川)】

     

+++++

美しい景観を守るために働く人を発見!
石畳はこうして修復しながら守られているのです。

↑トラックの荷台から傷んだ石と同じサイズの石を取り出しはめ込んでいくのです。
ひざ当ては必須アイテム。

作業服の色も素敵。日本の作業服の色も考え直せばよいのに・・・

+++++

プラハでお気に入りだった、カレル橋を望むテラス。
カレル橋に沈む夕日を眺めながら飲むビール。至福の時です!

チェコはプラハにしか滞在できませんでしたが、次の機会があったら田舎にも行ってみたいですね。
プラハは街にいるだけでとても幸せな気持ちになりました。
これからもこの街並みと景観が次の世代にも、さらに次の世代にも残っていってほしいと思います。

+++++
ヨーロッパ旅行記は今回で終わります。
なんだか間延びしてお伝えしてしまいましたが、街の匂いが少しでも伝わればうれしく思います。

モンサンミッシェル

モンサンミッシェルはパリから途中休憩をはさんでバスで4、5時間。
おなじみの風景と共に迎えてくれました。

かつては海に浮かぶ孤島でしたが、地続きの道路が建設された今では海に浮かぶという名称はあまりそぐわない景観になってきてしまったようです。

【モンサンミッシェルについて】 ※ウィキペディアより抜粋
ノルマンディー地方南部・ブルターニュとの境に近いサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られる。潮の満ち引きの差は15メートル以上ある。このため、湾の南東部に位置する修道院が築かれた岩でできた小島はかつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていた。島の入口には潮の干満時刻を示した表示があり、満潮時には浜に降りないようにと記されている。最も大きい潮が押し寄せるのは満月と新月の28-36時間後といわれており、引き潮により沖合い18kmまで引いた潮が、猛烈な速度で押し寄せる。このためかつては多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたといい、「モン・サン=ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」という言い伝えがあった。

モンサンミッシェルには様々な建築様式が取り入れられ、主なものにロマネスク様式とゴシック様式があります。
上記画像はロマネスク様式。
簡単に言うと半アーチ型の窓に厚い壁で造られています。

下記画像はゴシック様式。
ロケット型アーチの窓に外側に突き出た柱(主に怪物の形態)は、単なる装飾ではないのです。
突き出た柱が建物にかかる力を外に逃がしているそうで、壁の厚さも薄くなり、開口部が大きく取れるようになったそうです。

ロマネスク様式では建物の中にいた怪物が、ゴシック様式では外に出されてしまったそうです。
時代の変遷がよくわかります。

引き潮の時にはガイド付きで干潟を渡れるツアーがあります。
画像の下の方にぽつりと見える点は、実は人間。
昔の巡礼者のように干潟を渡ってモンサンミッシェルを目指してみるのも良いですね。

ジベルニー(モネの住んだ村)

ベルギーからはタリス高速鉄道にて移動。
タリスはフランス・ベルギー・オランダ・ドイツの4カ国を結ぶ高速列車です。
今、ヨーロッパではシェンゲン協定により、国境検査による入国はありません。ですから、東京から福岡まで新幹線で移動するような気軽さがあります。
通貨もユーロですし、大きな多民族国家のような感じがします。

+++++
さて、楽しみの1つだったジベルニー観光。
ここはモネが住んだ家として有名です。
モネが住み始めたころは、海外からか取り寄せた樹木や変わった花を植え、川を引き込み家を作ったモネを変わり者だというような扱いを村人はしていたそうです。
ですが、今ではモネのおかげでこの村は潤っているのですから、なんとも言えないですね。

モネは絵を描く為に、光をとても重視していたので、午前中しか絵を描くことはしなかったそうです。
晩年は、老いと白内障の為に視力がおち、有名な睡蓮の絵も歳を重ねる毎に暗く、輪郭も殆どわからないくらいに重くなっていくのです。
明るい爽やかな睡蓮の絵もあれば、重い絵があるのもそのためです。
ですが、彼は肉眼で描くということを信念に筆を下すまで肉眼で描いたそうです。

+++++
パリ市内のオランジェリー美術館にはモネが国に寄贈した睡蓮の絵が8点展示されています。
楕円形の室内に4点ずつ飾られた睡蓮。
青年期もあれば晩年に描かれたものもあります。
ここに飾られている睡蓮は、モネの遺言通りガラスケースに入れられることなく、展示されています。
これも光に固執したモネらしい遺言です。

もし、睡蓮の絵を見たいという方、是非ジベルニーを見てからオランジェリー美術館に行くことをお勧めしたいです。
絵を見る印象が変わるはずです。

ベルギー(ブルージュ編)

  

ブリュッセル南駅から1時間ほど,世界遺産の街ブルージュへ。
ブルージュは中世の街並みがそのままに残されています。
街中に運河が張りめぐらされ、まさに水の都と呼ぶにふさわしい街です。

白鳥はブルージュのマスコット的存在。

かわいらしい街並みの中にも、年月を重ねてできた風格が街の威厳となって表れています。
おとぎの国のような街並みを、いつまでも歩いていたくなる気分になります。

街は観光地ですので、ショップが立ち並んでいますが、ベルギーと言えばチョコレートというくらい、チョコレートショップが多いのです。
私もご多分にもれず、チョコレートを購入。
パッケージのかわいさと言ったら、日本とは比べ物にならないくらい可愛らしく、お店ごとに少しずつ違うので1件1件(かなり時間をかけて)迷っていました(笑)

【ブルージュの街並み】

・聖母教会

・鐘楼

【食事編】
ニシンの酢漬け、ウサギのビール煮込み(左奥)、どれも名物。どれも美味しい。
ウサギの煮込みはダークチェリーが入り、甘く煮込んであります。
ジビエ料理は果物と相性が良いのですね。
そしてベルギーは毎食ポテトフライがつきます。日本のお米のような感じなのでしょうか、これだけでおなか一杯になってしまうので、申し訳ないですがポテトは残してメインディッシュをいただきました。

美味しい食事をいただくと、それだけで元気になるから不思議です。

次回はフランスです!

ベルギー (ブリュッセル)編

梅雨の日本を抜け出し、灯屋2の社員旅行でヨーロッパ4か国を巡る旅に行ってきました。

+++++
飛行機の窓からはユーラシア大陸の(多分)一番上の海岸線が見えます。
湿地帯のような沼地が広がり、民家は見当たらない。
人の手が加わっていない自然の形は全て曲線である。上空からの眺めはとても美しく、圧倒されます。

最初に目指す国はベルギーのブリュッセル。
それにしても寒いっ!
6月中旬だったので、日本の4月くらいの気候を想像していたのですが、3月くらいの気温でしょうか。
持ってきた洋服のありったけを着込むことになるとは・・・

+++++
ブリュッセルでの目的の1つ、蚤の市。
予約したホテルは、蚤の市が開かれるジュドバル広場の目の前。朝の暗いうちから色々覗けるというわけです。

朝というか、前日の夜からトレーラーに荷物を載せて集まってくる業者の方々。聞けば、ヨーロッパ各地の蚤の市を回っているそうで、毎日異なるお店が出店しています。
気に入ったものがあったら、今日中に買わないと明日はもう買えないかもしれないのです。
物との出会いも一期一会。
そうは言っても、この中から自分の気に入った物を探し出すのは至難の業です。
『買う気!』で臨まないと、なかなか目に入ってこないもの。
幼少の頃、四ッ葉のクローバーを探した江戸川の土手を思い出しました(笑)

蚤の市散策の合間に、ホテルでコーヒーも飲めます。
ホテルのレストランもいい味だしてます。

+++++
それにしても、石畳の道と街並みと、何とも言えないのですが、街の湿度(空気感)とでもいうのでしょうか、実際に街に来てみないとわからないものです。
いくら写真やテレビの画像が高密度になった時代でも、その場所に来ないとわからないものがあります。

今回お店には入りませんでしたが、骨董品のお店が並ぶサブロン広場周辺もとても面白く、ショーウインドウを覗いている楽しくなります。ヨーロッパでは古い物をとても大切にしているのがよく分かります。

  

+++++
そして、世界で一番美しいといわれるグランパレ広場。
1部、建物が補修中でしたがここも美しい広場です。

  

そしてグランパレ広場の近くにある、小便小僧もしっかり見てきました(笑)

【食事編】
グランパレから少し歩いたところに、名物の“ムール貝の白ワイン蒸し”を食べさせてくれるレストランがずらりと並ぶ通りがあります。
お鍋いっぱいに入ったムール貝。こちらの方々は一人で召し上がるそうです!
ムール貝も牡蠣と一緒で“Rのつく月”が旬なのだそう。今はシーズンオフだったので少し残念でしたが、それでも美味しくいただきました。

次回はベルギーのブリュージュです!!