1月2011

映画 『グラン・トリノ』

グラン・トリノ

『グラン・トリノ』 監督・出演 クリント・イーストウッド、発売元 ワーナーホームビデオ

クリント・イーストウッド監督作品はいつも人間の深い所を突いてきます。
いつもの生活が、ある人物との出会いがきっかけで、いつもの生活でなくなってしまう。
些細なことから人生が大きく変わってしまう。
良かれと思ってした事が予期せぬ方向へと向かってしまいます。
そんな情景を見事に描いています。
この映画に限らず、『ミスティック・リバー』『パーフェクト・ワールド』など、善と悪、怒りや喜び、悲しみの中に宿るほんの少しの幸せ、どれも人間の心の奥深くに訴えてくる作品ばかり。
そして、どの映画も私のお気に入り。
ラストはいつもやりきれない気持ちになります。「これでいいのか~っ!!」と・・・
目に見えている言葉や表情だけが全てではなく、人間て複雑で繊細なんだと思わせる。
そんな作品をこれからもずっと作り続けていってほしいと日本の片隅から応援しています。

この映画のラストを思い出すだけで涙が出ます。
これで良かったのか?悪かったのか?答えは観ている者に委ねられます。
そしてなぜ『グラン・トリノ』というタイトルなのかは映画を観れば自ずと分かります。

+++
アジアカップ なんで日韓戦はいつもこうなんだっ!最後までドッキドキです。
延長で同点にされた時はどうなる事かと思ったよ~。
韓国に勝ってこれで決勝進出!やった~!!

お客様のとの関係

着物を着るという事が日常的な事でなくなってしまった今、(日常にお召しになっている方もいらっしゃいますが)成人式にしか着物を着た事がないという和裁士も少なくないでしょう。
“縫う”だけなら機械でも良いのです。
人間が作っている以上、手作業の良さと+αがあって然るべき。

私もそれほど着る機会は多くないですが、なるべく着る機会を多くして自分の着姿や着やすさなどを研究しなければいけませんね。
お客様の着姿も拝見する機会にも恵まれると良いのですが・・・

以前、他のお客様から頂いたお言葉で今でも心に残っている言葉があります。
“才能というのは、持っている能力の事だけでは無くて、その仕事を続けている事も才能の1つなんだから頑張ってこの仕事を続けなさい。能力があっても辞めてしまう人はいっぱいいるんだよ。”と・・・
ありがたい事に私は和裁士の仕事を続けているのと同時に、お客様にも恵まれております。
これからもお客様とお互いにより良い刺激を受ける関係を築いていきたいと思っております。

今回、M様からお伺いしたお話しで参考にと教えていただいたブログがありますので、こちらもご参考になさってください。
私も自分のHPでお仕立の話などこれからは色々とお伝えしていきたいと思っています!

お客様のご要望にお応えする為に必要な事

前回のブログでお話しした事を解決する為に必要な事。

M様のご希望のお仕立は前幅に関して裾から腰にかけて広がり、腰から胸にかけて狭くなり、胸から肩山にかけて広くなるという直線の曲がりが多くなるお仕立てになります。
着物を仕立てるにあたって曲がる箇所が多い、曲がりの角度が急である寸法で縫う事は簡単ではありません。
紬の様な硬い生地は特に。
着物のお仕立は洋服の様に縫い代をカットしないので曲がりが多いと縫い代の処理が難しくなるのです。ですから縫い代をいかに上手く処理できるかというのも仕立屋の腕になるのです。

けれども、私はこの寸法で仕立てた事はありません。ですが、やった事が無いのに「できません!」と言ってしまうのはおかしい事です。
M様のご提案を私としては自分自身の大きなチャンスとして捉えたいと思ったのです。

和裁所で仕立て(技術)を教えて下さった先生は師匠でした。
これからの先生はお客様であると思わずにはいられませんでした。
お客様のご要望にお応えする為に必要な事は、まずは既成概念(思い込みを)無くすという簡単な答えだったのです。

+++次回に続く

着物の標準寸法のお話し

和裁士になる為にまず最初に習う事と言えば、標準寸法。
今の人達の体形からすると、サイズ的にはあっていないと言わざるを得ないでしょう。けれども155センチ、体重47~50kg。一昔前の日本人の平均的な体系、中肉中背のいわば黄金比率の様な物。生地にも負担をかけない(なだらかな直線縫いが多い)、和裁士としては楽に仕立てられるサイズと言ってよい。

着物を仕立てるために必要なサイズと言えば、身長、裄、バスト、ヒップ。
身長と裄は良いとしてバストとヒップから割り出す前幅と後幅。和裁士さんならそれぞれに割り出し方はあるだろうけれども、そこそこ似たような寸法になると思います。ですが、前幅から抱幅の関係。というよりヒップで寸法を測っているにも関わらず身幅に関しては裾の寸法なのです。なぜ腰の寸法で出さないのか?
実際、私たち和裁士が必ず習う標準寸法は前幅(裾の寸法)から抱幅(胸の寸法)にかけて狭くなるのです。基本的に4分~6分。(約1.5cm~2cm)
それがベーシックにある為に(最初に叩き込まれる為)、お客様に言われるまで前見頃のシルエットが台形になっている事に何の疑問も持ちませんでした。前身頃に関しては腰から裾にかけて徐々に広がっているのです。
衽幅にしてもそうです。衽幅から合褄幅にかけて狭くなっているのです。(こちらも裾広がりです。)そうするとどうしても前から見た時のシルエットが台形になってしまう為に美しくないのです。さらに太って見えると・・・女性にしてみたら気になる所ではないでしょうか?
きれいに見えるシルエットとしては裾つぼまりが1番美しいと思いませんか?

+++次回に続く

和裁士としての在り方を考えさせられた出会い

お仕立の話をこのブログでは殆どしていないのですが、今回はお仕立に関するお話をしようと思います。
それは、今まで自分の仕立てたお着物がお客様にどういう風に体に馴染むのか、着心地や見た目のシルエットや美しさを考えさせられたからです。

話の発端は、お客様のM様とお仕立の件でのミーティング。
今までM様はお着物をお仕立する時、殆どの方がそうする様に呉服屋さんを通してお仕立てをされていたそうです。
けれども自分の思いや要望が呉服屋さんを通してしまうとどうしても伝わらないと、私もとある方を通してご紹介して頂いた方です。
今回は私がお仕立したお着物に関して納得がいかない所や、もっとこうして欲しいというご要望をお伺いする為のミーティングです。

本来はこういう事がとても大切。(というかこうあるべきなのだと思います。)
和裁士という仕事は、呉服屋さん、デパートから仕立の依頼を頂いて、いわば寸法のみでお仕立てをするわけです。
実際にはお客様とはお会いすることはありませんし、感想をうかがう事も出来ません。
ですから師匠(先生)の評価のみが唯一の判断基準。ですがそれは技術に関しての事のみで本当に着心地が良いのかはまた別のお話にってしまいます。もちろん和裁所(修行中)は技術を磨く事が目的ですから、それもとても大切な事です。
これからお話しすることは、ちょっと難しい話になるかもしれませんが、M様が感じた疑問は本来は和裁士が考えなければいけない事だったのだと思います。

話が長くなりますので、何日かに分けてお伝えしようと思います。
言葉が足りない部分もあるかと思いますが、どうぞ汲み取って頂けたらと思います。

+++次回に続く

グイグイくるなぁ(笑)

たまたま寄ったお気に入りのshop。たまたまSALE開催中でした(笑)
あれよあれよと言う間に、私の手の内には洋服が3枚。SALEとは言っても3枚が限界だよなぁ。と思いつつ、とりあえず試着。結構いいじゃ~ん!SALEだし買っちゃおう。
お金は楽しく使わなきゃ!さあ、いざCasherへ!!
2枚はパンツ、1枚はニットの薄手のセーター。
スタッフの方が畳んでいると「すみませーん。ニットの方がちょっとほつれがございましたので他店にあるかちょっと確認してまいりますので少々お待ちいただけますか?」
私 「いいですよ~(微笑付き)」で・・・・・・・・
・・・・・・・・待つ事15分。
待ち時間長くない?と、思っていたら
スタッフ 「お待たせしてすみません~。6店舗中5店舗に確認が取れたのですがすべて売り切れでした。もう1店舗は熊本なのですがもう閉店の時間で明日また確認してお電話します~。」
私 「く、く、熊本ですか!?(しかも5店舗もかけてたの?しかも熊本は閉店時間、早っ!)」色んなびっくり。
それはさておきスタッフ教育がしっかりしているというかマニュアルが出来ているというか、何という商売魂!
まぁ、気に入ったしSALEだし、「じゃあ連絡下さい。」とその日は終了。帰り際、スタッフの「すみませ~ん」付きでお見送り。別にあなたのせいじゃないでしょう。

あくる日、そのShopからの電話。「熊本にありましたので取り寄せに2日ほどお時間頂きます~、申し訳ございません。」
ハイハイ、熊本にあってよかったね。と思っていたら3時間後にまた違うスタッフから電話あり。さっきと殆ど同じ内容。もう~!買いますから!!
たかが1枚のニットを販売する為にと思うかもしれないですが、これの1枚の積み重ねが大きいんだろうなぁ。きっとノルマや売上目標とかあるんだろうし。しょうがないからそれに貢献してあげようではないか!(なんちゃって)

まだ、そのニットは私の手中には無いですが、着るたびに「はるばる熊本からよく来たね~。」と思う事間違いなしです。

+++
ブログを書いてる間にアジアカップ“日本VSサウジアラビア”5得点で勝利!やった~!!

お土産率、高です!

ご近所の甘栗屋さんです。下町(一部)で有名なイシイの甘栗
ここの甘栗が大好きで、友人宅へ遊びに行く時などお土産に持っていったりします。そういえば、実家に帰る時も持って行ってます。
今年も既にお年賀で何人かの方にお渡ししましたが、大変喜んでくれました。今日もお客様の所へお伺いしてきたので、お年賀でお渡しする分と、そして私の分も(笑)しかも、1月末までの20%増量チケットを持っていたのでいつもより多くて更にうれしさ倍増~。

この丸みと艶、見るからにおいしそうでしょ?食べ始めるとやめられないんです。

本日、お客様から頂いた唐長のお懐紙に載せて。

池田重子コレクション 日本のおしゃれ展

多くを語る必要はないですが、この世界の草分け、池田重子さん。楽しく見させていただきました。
それにしても昔の着物は小さくて、裄も短くてさぞや仕立やすかった事でしょう(笑)

日本のおしゃれ展←銀座 松屋にて1月17日まで開催中

“坂東玉三郎特別公演”@ル・テアトル銀座

坂東玉三郎特別公演に行ってまいりました。
実は玉三郎さんの座長公演を観るのは初めて。座長が違うからでしょうか、会場の雰囲気もなんだか違う。(落ち着いている感じ、に感じる)とにかく中村屋とか成田屋とは違った雰囲気。さすがは大和屋さん、と言ったところでしょうか。
そういえば『大向こう』の方が今日はいませんでした。私個人としてはなんだかさみしい。
私の知り合いで『大向こう』に挑戦しようとしている人を知っていますが、成功を祈ります!(笑)
玉三郎さんは言うまでもなく美しく、女性としか思えない立ち居振る舞い。私が言うのも何ですが、力が抜けていて動きが軽いというか滑らかというか、とにかく見惚れてしまっている(本当の女性の)私・・・
以前、玉三郎さん密着のドキュメンタリーを見たことがありますが、役者という事に本当にストイックで頭が下がる思いでした。

そういえば、“女伊達”の舞台上には謡いの方やお囃子の方がいらっしゃるのですが、その裃の文様が桜柄なんですよね。しかも桃色!
舞台上のセットが桜なので裃も桜柄?なんだかおもしろい。(こんなこと考えるのは私だけでしょうか・・・)
他の柄の裃もあるのかなぁとか考えながら見てるのはきっと私だけですね(笑)

おひねりの手ぬぐいはゲット出来ず、残念~。

***追記***
私には未知の世界、『大向こうさん』が分かるサイトを見つけたのでよかったらこちらへ

明けましておめでとうございます

正月休みも本日で終了。明日からお仕事再開です。
大晦日は恒例の神社への参拝。お正月にお受けした(購入した)お札を納めに行ってます。
大晦日の深夜、護摩焚きの火の中へお札を投入すると、1年が終わったんだなぁと思います。
そのあとはちょっと足を延ばして軽くお酒を飲みに行ってきました。これも毎年恒例になりそうな予感が(笑)
実家にも1泊し、久々にゆっくり出来ました。明日からまたお仕事頑張ります!!
皆様もたまにブログを見に来て下さいね。
今年もよろしくお願いいたします。