7月2014

本日のお客様 (本場結城紬お仕立てとお直しのご依頼)

世田谷区のT様。
T様もご近所ですが、成城学園のすぐ傍にお住まいで、本日はお車でいらしてくださいました。

本日は本場結城紬のお仕立と、お直しの2点をお持ちいただく。
お直しの結城紬は淡いベージュ色の生地でしたが、八掛が無地染の物で、胴裏との境目がクッキリと出てしまっています。
これは呉服屋さん、もしくは仕立屋さんが気づいて伝えてあげなくてはいけないことだと思います。
これだけでお召しになる方は着用をためらってしまうものなのです。
お直し内容は、八掛をぼかしに交換と身幅直しという事でお預かりさせていただきました。

秋には引っ越しを予定されているT様ですが、引っ越し後もお着物を楽しんでいただきたいと思います。

外食@等々力

本日は珍しく栁家4名で外食。
世田谷区にお住いのN様から「お寿司ならここ!」とご紹介いただいた
等々力にある“すし処 會”
「予約を入れた方がいいよ。」と言われた通り、7時にお伺いしたときは既に満席。

初めてお伺いしたので、まずはつまみをお任せでと伝えると、海のものと山のものが6種類ほど出てきました。
そういえば、ご紹介いただいたN様は「お寿司にたどり着かないで帰ったことがある。」とおっしゃっておりました。
確かに、魚介以外にもおいしそうな野菜もカウンターにずらりと並んでます。

そして、握り。
シンコ、鯵、鰈、ヒモキュウ、アナキュウとあまり沢山は食べることができなかったけれど、どれもとても美味しくいただきました。
シンコはとても仕込みに手間がかかるので、扱っていないお寿司屋さんも多いのです。
初めてシンコを食べたときは何の気なしにぺろりと食べてしまっていましたが、確か4,5枚乗っていたと思う。
その仕込みの手間を知って以降は感謝して食しております(笑)

帰り際にカウンターに並んでいたジャンボにんにくの話題になった。
すると、大将がお土産にと渡してくれました。ありがとうございます!
どれだけジャンボかというと↓

美味しいお寿司をありがとうございました。

本日のお客様 (お仕立物4枚ご依頼)

横浜からいらしていただきましたT様。
最近は、横浜方面からのお客様が多くいらしてくださいます。
横浜方面からは二子玉川駅からバスでいらしていただくのが一番近いと思われます。

さて、本日はお仕立物のご依頼です。
まずは、最初に仕立ててほしいという紬の反物。紫からグレーの縦のグラデーションのになっています。
こちらはお顔周りにお色をあててみたところ、紫を持ってきた方がお顔映りが良さそうです。
袷のお着物の柄がススキなのに袷仕立てなので、単衣に直したいというお着物。
他には鮫小紋と茶系の紬のお仕立をご依頼いただきました。
茶系の紬以外は単衣仕立てをご希望されました。
1か月に1枚のペースでお願いしますという事ですので、最初の紬を10月初めにお渡しすることになりました。
出来上りを楽しみにお待ちください!

本日のお客様 (絽の小紋のお渡し)

世田谷区のH様。
本日はもみじ文様の絽の小紋をお渡しさせていただきました。
もみじと言っても、紅葉しているのではなく、葉は薄紫色で描かれ涼しげな印象です。

いつもご依頼いただいているH様。
来年初めまでのお仕立のご依頼をいただいておりますが、また少しご変更があるようです。
お仕立前でしたら、全く問題はないのでいつでもご相談いただければと思います。
いつもありがとうございます。

本日のお客様 (男物浴衣のお渡し)

以前、こちらでもご紹介させていただきました、日本画家の木村浩之様。
本日は五島美術館を観にも行ってこられたそうで、お暑い中本当にありがとうございます。

羽織っていただいた浴衣は、もう少し大きくても良い印象を受けました。
「浴衣なので、それほど大きくなくても良いと思うのですが、お召しになっていただいて動きづらいなどありましたら、ご遠慮なくお知らせくださいね。」
とお伝えする。
お客様にお渡ししてお仕舞いではなく、長く着ていただく為のお直しはいとわないつもりです。

今月27日に名古屋場所の千秋楽パーティーでお召しになるそうです。
浴衣でパーティーは角界ならではですね。

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木村さんは只今、神保町で個展を開催しております。

梅雨雷

『雷が鳴ると梅雨が明ける』
という諺の通り、昨日の雷が梅雨を連れ去っていってくれたのでしょうか、今日は今年初の蝉の鳴き声を聞きました。
『蝉が鳴くと梅雨が明ける』とも言いますが、蝉が羽化するのに雨は天敵。
自然の摂理は理に適っています。

本日のお客様 (三歳祝着お仕立て依頼)(男物仮試着)

1組目のお客様。
三歳のお着物をお仕立てをご依頼のS様。
おばあ様、お母様、かわいいお嬢様の3人でいらしてくださいました。
お持ちいただいたのは大人物の朱赤の長襦袢とお着物。
その2枚のうち、どちらかをお着物にお直ししたいというご依頼です。
大人物でしたので柄が大きく、まだ小さなお嬢様の体に当ててみてどの程度になるかを見ていただく。
襦袢の方の柄が小さ目でしたので、こちらをお仕立て直しさせていただく事になりました。
襦袢の生地と言ってもお着物の様なしっかりとした生地でしたので、お仕立て直しには問題ない物でした。

「世田谷区の呉服屋さんに何件か問い合わせたら、子供物のお仕立はしていない。」
とお断りのお返事が続いたそうです。
私としては三歳のお着物はお仕立していてもとても可愛く、気持ちも楽しくなります。
どうぞ、楽しみにお待ちいただきたいです。

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2組目のお客様。大田区のI様。
男物の小千谷縮と長襦袢をご依頼いただいておりました。
仮試着をご希望でしたので、本日いらしていただきました。

「出かける時はいつも雨なんです。」
と以前言っておられましたが、本日は晴れ。ジンクス挽回といったところでしょうか。

早速、仮仕立ての小千谷を羽織っていただきます。
「肩幅が大きいんです。」とおっしゃっておりましたが、お着物をお召しになるとよく分かりました。
体は細めのI様ですが、確かに肩幅はがっしりしています。
身丈はこのままでも良さそうですが、動いたりすると丈が少し上がりますし、水通ししてあるのですが、もう気持ち(1センチ程)大きくすることになりました。
身幅も全体で2センチ弱細く、褄下を4センチ長くすることになりました。
着物の寸法が出ましたので、これに合わせて長襦袢を作成して日曜日にお届けと決定しました。

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さて、自称『雨男』のI様がお帰りになった後にお天気が下り坂に。
関東全域で雷注意報が出ていたと思いますが、この近所もものすごい雷雨にみまわれました。
近くに大学や国立病院があるのですが、かなり落ちていたと思われます。
I様のジンクス挽回とまではいかなかったかな、と一人思っておりました。

本日のお客様 (男着物の身丈直し、羽織の裄接ぎ)

中野区からお越しのK様。
最近徐々に増えつつある男性のお客様です。
本日は大島紬のお着物と無地の紬の羽織をお持ちくださいました。
両方共にお爺様がお召しになっていたそうです。

早速羽織っていただくと、やはり裄が短い。
お着物に関しては身丈直しと、出来るだけ裄を出す事になりましたが、羽織の方は縫い代がほとんど無い状態です。
羽織は衿から共布が取れますので、裄を接ぐことをご提案。
縞などは殆ど接ぎが分からなくなるのですが、こちらは無地ですので接ぎ線は分かってしまいましすが、K様のご了解を得られました。
ご愛着があるのでしょうね。

今日の夜は小学校3年生になるお嬢様と盆踊りに行かれるお話を、楽しそうになさっていたのが印象的でした。

本日のお客様 (大島の身幅、袋直し)

自転車やお車でいらして下さるご近所様よりも、もっとご近所のお客様。同じ町内のA様。
「すごく近かったです。」
が、いらしていただいた第一声。

まず、お持ちいただいたのは色無地のお着物。
拝見したところ色焼けがかなりあり、こちらのお直しは諦めることになりました。
そこで、「ちょっと取りに帰っていいですか?」と一旦、自宅に戻られ再度お着物を持っていらしてくださいました。
まずは、大島紬。
こちらは身幅のお直しと袋直しでお召しになれそうです。
もう1枚は、黒留袖。
身幅は大きいのですが、これは柄合わせの為にどうしてもご自身のサイズでは難しい所です。
柄合わせを優先するか、サイズを優先するかどちらかなるのですが、礼装のお着物は着付けていただく方が多いと思います。
「自装でしたら大変かもしれませんが、着付けてもらうのでしたら、着付師の方がきれいに着付けてくれますよ。」
とアドバイス。
こちらはシミがありましたので、シミ抜きのお見積りに出すことになりました。

本当にご近所なので、どこかでまたお会いするかもしれないですね。

本日のお客様 (小紋のお渡し) (宮古上布のお渡し)

1組目のお客様のM様。
お仕事の前に立ち寄ってくださいました。
ご依頼いただいておりました、袷の小紋が出来上がりましたのでお受け取りにいらしてくださいました。
小紋は白地の中に朱赤の雲取り文様が描かれ、小紋ですが少し改まった雰囲気のお着物。
附下とまではいきませんが、帯合わせでグッと格が上がりそうです。

鍼灸師のM様には、私の相方が腰痛で病院に通った話をする。
「もしかしたら内臓の疾患があるかもしれない。」の様な事態になったのですが、結局は内臓には異常なしの健康体で一段落しました。
「重篤な病気でなくてよかったですね。」とおっしゃって下さいましたが、腰痛は今もあるらしく整体通いは続きそうです。

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2組目のお客様。ご近所のN様。
夏前にご依頼いただきました、宮古上布のお仕立て直しとお直しをお渡しする。

歌舞伎がお好きなN様は月に何度か観に行かれるそうです。
今月観に行った『天守物語』ですが、もしかしたら玉三郎さんで観れるのは最後かもしれないというお話。
あの、妖気漂う雰囲気を醸し出せる人は玉三郎さん以外になかなか思いつかないですね。
そう思うと観ておいてよかったなと改めて思いました。
これから歌舞伎界は代替わりになるはずです。
今の若手の人たちが今の人間国宝クラスになる(かどうかはわかりませんが)までにあと30年くらいでしょうか。
「私、生きてないわ~。」とおっしゃるN様に「お元気だと思いますよ。」と思わず、突っ込んでしまいました(笑)
それくらいにパワー溢れるお元気なN様なのです。

お仕立の宮古上布は洗張りをしましたので、とてもきれいになりました。
少々スジは残ったもののあまり気にならないと思います。
同時にご依頼いただいた小千谷の絽の長襦袢を羽織っていただいて丈を確認する。
それも丁度良さそうです。
「次回は9月頃にお直しを持ってきます。」
とまた、ご依頼の予約をいただく。楽しみにお待ちしております。