5月2013

仲良し3名

本日は、いつもお仕立てをご依頼いただいております世田谷区のK様、目黒区のK様とそしてお嫁さんの3人がいらして下さいました。

まず、世田谷のK様はお仕立てしたコートの身丈を決める為、お着物を着ていらして頂きました。
単衣の涼しげな水色の色無地に黒の帯がキリッとしまる素敵な着こなしです。
以前お仕立てしたコートと同じ身丈でお仕立てしたものの、生地によって着用の長さが変わってきます。
お客様にはご面倒な作業でもやはり裾を仮止めした状態で羽織ってもらっています。
案の定、身丈は少し長く裾を詰めることに。

目黒のK様はお着物のお仕立てのご依頼をいただく。
そしてお嫁さんの方は、今妊娠中でやっと体調が落ち着いてきたそうです。
そんな中いらして下さって本当にありがとうございます。
お嫁さんの方は、成人式に誂えた振袖の袖を短くしたいという事でしたが、とても気に入っている振袖で袖を着るのが本当に惜しいという思いが伝わってきました。
今、これだけ自分の着物を愛して袖を切ることに名残を惜しんでいる若い人がいると思うとうれしくなります。
袖丈も1尺5寸と少し長め、丸みも2寸と少し大きめにお直しさせていただくことになりました。
これからは訪問着となって、今まで以上にお召しになれる機会が多くなると思います。
裁ち落とした方の生地でも何か作りたいとおっしゃっておられましたので、本当に愛着があったのでしょう。

もしかしたら、お宮参りでお召しになるかもしれないという事なので、このお着物も喜んでいると思います。
愛してくれる持ち主の手元にあるというのは、見ていても気持ちのいいものですね。

裾の擦り切れ

麻の長襦袢を引き取りに、K様がいらっしゃる。
先日お直しさせていただいた白大島の単衣をお召しになっていらして下さった。
「とても着やすいです!」との一言は、お仕立てをしていている者にはとてもうれしい言葉です。
今回の長襦袢は裾の擦り切れ防止に、小さい比翼を裾に付けました。
留袖などについている比翼を簡素化した感じです。
裾の擦り切れに悩んでいる方は多いと思います。
お召しいただいた感想をいただけると思いますので、皆様にもまたお話したいと思います。

そして本日もご依頼品を何点かあずからせていただく。
頑張ってお仕立てします!

染織家 中野みどりさん

本日は染織家の中野みどりさんがいらして下さいました。
中野みどりさんプロフィールは→こちら
江東区時代から何度かお仕立てさせていただいた事がありましたが、自宅が近くなったこともあり本日いらして下さいました。
本日は着物の柄出しのご質問と、なんと、私の運針を見たいという稀少なご希望を承りました。
着物に携わっている関係上、縫うという作業は外せないのでしょう。
今の世の中、運針ができる人間は絶滅危惧種に近いかもしれませんね。
『生徒に教える為にも是非見せてください!』という熱い(?)ご要望でした。

私としては草木染にとても興味があるのですが、思っている以上に大変な作業だと思います。
中野さんは販売されている草木染の染料ではなく、生木からされるという事ですので、さぞやご苦労があるのではないでしょうか。
その辺のお話もいずれ深くお聞きしたいところです。

着物のお話以外にも、色々おうかがいすることができてとてもありがたく思いました。

そして、6月1日~4日まで布の美展可喜庵開催されます。
私もお邪魔しに行きたいと思っております。

心のよりどころ

亀戸土産の船橋屋のくずもちをいただきました。
私の中でくずもちと言えば亀戸船橋屋なのですが、山の手(西東京)に住む皆様にはあまり馴染みがないようです。
私の受験の祈願も亀戸天神でしたし、うそかえ神事にもよく行きました。

祖母が通院していた信濃町の慶応病院の帰りには舟和のいもようかんを買ってきてくれました。
今の様に高級スイーツがあったわけではないので、庶民的な物が思い出になっています。

昨日の話とリンクしますが、子供の頃によく行った、見た、聞いたという事が自分のベースになっているのが良くわかります。
祖師ヶ谷大蔵に引っ越してからは自分の中のよりどころの様な物がまだない気がします。
いつの日か、心のよりどころが西東京に書き換えられる日が来るのでしょうか。

久々の東東京

午前、銀座の美容院へ。
花粉症の間、全く行かなかったのでかなり髪が伸びてしまった。
いつもお願いしている美容師さんのお店が変わったので、頑張っての意味も込めて甘いものを差し入れする。
また、気持ちを新たに頑張って欲しいと思う。

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その後、神田へ。
昨年出産し、まだ写真でしかお目にかかっていなかった赤ちゃんを見に行く。
私の都合でかなり日にち変更を重ねてしまってので申し訳なかった。

まずは、馬喰町で待ち合わせランチをする。
森下に住んでいたころから気になっていた馬喰町のフクモリで山形牛のハンバーグを食す。
この辺りはセントラルイーストトウキョウと言って、古い建物をリノベーションし、新しいショップが立ち並ぶエリアなのです。
森下に居た頃は『いつでも行けるから』と思って、逆に足が向かなかった気がします。

ランチの後、赤ちゃんを保育園に迎えに行く。
まだ、生後6か月というのに体重9.5キロ!大きい!!
話には聞いていたのですが、抱っこするとずっしりくる。
高い高いも重労働でしたが、高い高いをするとなんともかわいい笑顔になるので力のある限り頑張ってみました。
明日、筋肉痛になってたりして(笑)

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19時ごろに友人宅を後にする。
都営新宿線での車中、電車に乗ると疲れが出たのか、熟睡してしまう。
そして目覚めたところは幡ヶ谷駅。
新宿で乗り換えようと思っていたのですが、この際、明大前経由で帰ってみることに。
明大前もかなり久々に(20年ぶり位)足を踏み入れましたがきれいな駅に変貌していてびっくり。

新しくなった下北沢駅も気になるし、と思ったものの下北沢はこれと言って特筆すべきこともなかった。(というかまだ工事中の様な・・・)
混雑具合もあまり改善されていないと思われる。
物理的な理由もあるのだろうけれど、乗降人数と駅の規模が合っていない気がします。
地下化になって開かずの踏切が無くなったことだけでも喜ばしいのでしょうけれど。

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家につくとホッとするけれど、今日行った馬喰町や住んでいた森下辺りが自分のホームグラウンドな気がします。
自分のベースにあるものは、やはり下町の感覚が近いのだと再認識させられました。

杮葺落五月大歌舞伎

先日いただいたチケットで初の新生歌舞伎座へ。
1日遅れの母の日という事で母を誘って行ってきました。

銀座で和食ランチを食べ、その後歌舞伎座へ。

伽羅先代萩と廓文章を拝見。
先代萩では、藤十郎氏演じる乳人政岡の息子を亡くした母の悲しみと、お家に仕える者としての苦しさに涙しました。

廓文章では可愛らしいさと愛嬌溢れる伊佐衛門を仁左衛門氏がとても上手く表現していたと思います。
そして、玉三郎氏演じる夕霧。
登場しただけで歓声が上がるほどの美しさです。
どちらも見応えのある2演目でした。

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新歌舞伎座は初めてでしたので、とりあえず幕間にぐるっと1周してみることに。
3回のロビーで偶然知り合いのOさん夫妻に出会う。
Oさんは先代萩、床下の場の幸四郎氏がとても良かったと楽しそうに話しておりました。新歌舞伎座はもう何度か観にいらしているそうです。
また、ご一緒したいですね。

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母もなかなか銀座に出てくる事も無いのでとてもうれしそう。
また機会があれば一緒に見に行きたいと思います。

母の日

お昼からお客様。
ご近所なので、自転車でいらして下さる。
身幅直しのお着物をお渡しし、お直しのお着物とお仕立ての反物をお預かりしました。
いつもありがとうございます。

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今日は母の日。
夕方、相方と一緒に彼の実家へお花を渡しに行く。
昨年の母の日は家探しに忙しく、かわいいお花が渡せなかった。
もうあれから1年が経ってしまったのかと思う。
月日が過ぎ去るのは本当に早いです。

赤坂という町

仕事帰りに相方と待ち合わせ赤坂へ。
1年前まではよく行っていた新宿3丁目にあったBARが閉店し、今度は赤坂へ移ったというので挨拶を兼ねて新店舗へ向かう。
店長のI氏も言っていたのですが、赤坂は用事がなければなかなか来ない町だと思う。
殆どがこの町で働くサラリーマンで占められていて、今の赤坂はフラッと遊びに来るという感じの町ではない。
私も赤坂ACTシアターに歌舞伎を観にきたことしかありません。

相方とは乃木坂の整体帰りに待ち合わせ。
乃木坂からは歩いていける距離です。
赤坂には料亭や趣のある食事処からカジュアルなレストランまで様々あります。
整体帰りの赤坂がこれから定着しそう。

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それにしても風邪をひいている方が多いです。
皆様もお気を付け下さい。
今回の風邪は長引きます。
私も未だ全快ではありません。

思いがけずうれしいお話

昨日、NHKで新生 歌舞伎座を放送していた。
役者はもちろんの事、建築家、音響、緞帳、瓦、回り舞台、かつら製作、など携わった方々のインタビューなどとても興味深く拝見。
その中でも松本幸四郎氏が話していた言葉が心に残る。
「今日、初めて歌舞伎を観に来たお客さんもいる。」
自分の言葉ではなく、先代の松本幸四郎氏がおっしゃっていたそうです。
役者は毎日演じているけれど、見に来てくれたお客様の中には初めて歌舞伎を観にきた方が必ずいらっしゃるのだ。
初めてみた歌舞伎がつまらなかったと思われないように、毎日全身全霊で演じていたんでしょう。
役者の方々はこんな心構えで演じていらっしゃるのだと思うと、観る側も心して観なければいけないですね。

そんな思いを胸に抱きながら、本日お客様のN様から新生歌舞伎座の五月のチケットを頂く。しかも1等席。
以前いらして頂いた時に、歌舞伎のお話をしていたのを覚えていて下さったようです。
チケットは1枚だと思っていたら2枚も送って下さいましたので、母を誘って観に行って来ようと思います。
思いがけず、チケットを頂いたうれしさと、昨日のテレビの放映と重なってちょっと興奮気味です(笑)
N様、本当にありがとうございました。とても楽しみです。

鯉のぼり

今日は子供の日。
最近は鯉のぼりを見る機会も少なくなりましたね。
そんな中、こんな鯉のぼりを頂きました。
米粒大の大きさのマチ針で、吹き流し付の4人家族(4匹)です。