4月2014

本日のお客様 (紬単衣のお渡し) (男物大島紬のお渡し)

本日一組目のお客様。
紬の単衣仕立てをお渡しする。
お仕立てする前に、織ムラで気になる部分があるとおっしゃっていたので着用時に見えないところへ持っていったのを確認していただく。
紬の節やムラはある程度生地の表情だと思いますが、気になる部分はご遠慮なくお知らせ下さい。
着用時には出ない部分へ持っていく様にしております。

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二組目のお客様。
男性で身長189センチという身長は初めてのお仕立てでした。
男物はおはしょりがないので、身丈に関しては女物よりも小さくなるのですが、今回は女物と同じくらい(しかも割と大きいサイズ)のお仕立てとなりました。
身丈はぎりぎりとれたものの、裄(腕の長さ)は接ぎを入れてのお仕立て。
大島のアンサンブルでしたので、羽織から共布をとることができました。
「このサイズの反物を購入すればできますよ。」とアドバイスさせていただく。
スーツもお直しに出さないとお召しになれないとおっしゃっていたので、ご苦労は絶えないかもしれませんが、お着物は楽しんでいただきたと思います。

本日のお客様 (大島切継ぎのお渡し)

藤沢のY様。
出来上がりのお着物をお渡しさせていただきました。

大島紬を2種類お持ちいただきまして、これを切継ぎにお仕立てしました。
イメージとしては附下風です。
今回はデザインをお任せいただきましたが、『こんな感じでお願いしたい。』というご要望もお受けできますのでお気軽にお問い合わせいただきたいと思います。

お渡しした時のお客様の表情は気になりますが、今回とても喜んでいただけてうれしく思っております。
お友達にもお話したそうで、ぜひ見せてあげてください!

本日のお客様 (附下のお仕立てと長襦袢のお直し)

横浜市からお嬢様とご一緒にいらしていただきましたH様。
お嬢様が学生時代に世田谷区(この近所)の高校に通っていらしたそうです。
少しでも馴染みがある場所ですと、来やすいかもしれないですね。

本日はお嬢様用の附下をご依頼いただきました。
附下も礼装としてお召しになれますが、第一礼装ではありません。
ミセスの場合、結婚式の参列にはお召しになれますが、お身内の方のお式ですと色留袖もしくは黒留袖となります。
附下や訪問着は親族でない方の結婚式にお召しになった方がよいでしょう。

お持ちいただきたお着物はピンク色のぼかしの中に花々があしらわれた文様。
お花の文様よりもぼかしの柄合わせがメインになっていますので、身幅もそれほど変わることなくお仕立てできると思います。
八掛も共濃いのお色にご決定。
長襦袢の寸法直しと合わせてご依頼いただきました。
出来上りを楽しみにお待ちください。

本日のお客様 (浴衣お仕立て)

世田谷区内からお越しのH様。

今年初の浴衣のご依頼です。
まず、メールのやり取りの際に「身長が170センチあるので足りるかどうか・・・」
というご相談でした。
『仕立屋 凛』史上、女性最高身長です。

実際にお持ちいただいた反物を拝見させていただき、身丈はクリア。
裄に関しては若干短くなるものの、問題ない範囲でできることが分かりました。

身丈の問題は裁断で何とかできることもあるのですが、幅に関してはどうにもなりません。
腕の長い方、身長の高い方は出来るだけ38センチ以上の反物を購入してください。

本日のお客様 (羽織のお仕立て直し、色無地の裄直し)

ご近所のA様。
昨年いらしていただいて、本日も何枚かお持ちいただきました。

何枚かお持ちいただいたのですが、1枚は暈しの訪問着でした。
お伺いしたところ、訪問着はそれほどお召しにならないということでしたので今回はお直しは持越しするようにおすすめしました。
訪問着は着る機会が限られるお着物ですので、必要になった時にお直ししますとお伝えしました。

もう1枚の無地の羽織。
1つ紋が入り、地模様もきれいに入っています。
少々シミがありましたが、丈が少し短いのでこちらをお仕立て直しさせていただくことになりました。

その後・・・
お嬢様が先生のお仕事をされているそうで卒業式は色無地に袴をお召しになるというお話。
「裄が短いので見てもらえますか?」
という事で、急遽ご自宅へ戻り色無地のお着物を持ってきてくださいました。
裄部分を開けて見たところ、色やけがありましたので焼け直しが必要になりますが、お直しと合わせてご依頼いただく。
来年の卒業式からは裄を気になさらないでお召しいただけると思います。

本日のお客様 (小紋、長襦袢のお仕立て依頼)

港区からいらしてくださいましたY様。

小紋は胴抜きのお仕立てをご希望です。
5月末のお茶の席でお召しになるそうで、やはり少しでも涼しく過ごしたいという事です。
5月末と言えば、お洋服だと半袖でも過ごせる日もありますので、つらいところでもありますね。
ご一緒に長襦袢のお仕立てと、もう1つは白生地を染めて、色無地にされたいという事で反物をお預かりさせていただく。
合わせて、抜き紋をご希望。
お色の方はもう少し考えますという事で、今のところ反物のみのお預かりです。
染め上がりの反物ではなく、色無地を染められるのはお着物を誂える楽しみの1つですね。

美味しいもの通

友人Oさんより、”お世話になっているから”といただいてしまいました。(どちらかというと私がお世話になっているのですが・・・)
富山の日本酒とパイナップルケーキとシナモンティーという一揃え。
パイナップルケーキは台湾のお土産物として有名ですが、その日本支店として南青山に出来たのです。
サイトはこちら→Sunnyhills
実際にいただいてみましたが、こちらのパイナップルケーキはとても美味しかったです。
相方が行っている美容院に行く途中にあるそうで、「隈研吾のすごい建物ができた。」と以前言っていたのを思い出しました。
その名も”地獄組み”と言われる工法で造られた建物はそれだけでものすごい存在感だそうです。
花粉が過ぎ去るのを待って1度行ってみようと思っています。
Oさんは「行くと1個試食で出してくれるのでとても満足感がある。」と言っておりました。
その近所にある、美味しい和菓子屋さんも教えてくれて「今はヨモギ大福がおすすめ!」「売り切れちゃうから早めの時間に行ってね。」と教えてくれる。
Oさんは、美味しい情報通なのです(笑)

中村かをる 創作帯と羽織もの、酒井啓子 和装アクセサリー展

代々木上原のhakoギャラリーにて行われている、中村かをる 創作帯と羽織もの、酒井啓子 和装アクセサリー展へ行ってきました。4月9日(水)~4月13日(日)まで開催。
中村さんも酒井さんとも知り合いなのですが、お二人ともアンティーク好きが高じて個展をされるほどに。
個展では他にも久々にお会いできた方も多く、ちょっと同窓会の気分。
花粉の季節はモグラの様な生活を送っている私にとって、いろんな方とお会いできた楽しい1日となりました。

酒井さんは岡嶋寿子さんとのコラボレーション企画の個展も決まっているそうです。

植物のたくましさ2

こちらは欅の盆栽。
我が家にきたときは枯れ木の様な出で立ちで、本当に葉が芽吹いてくるのか心配しておりました。

そんな心配は無用とばかり、冬の間にため込んでいた内なるパワーが弾けているかのようです。

植物のたくましさ1

このところ20℃を超えるような気温が続き、コートも必要ない陽気となりました。
暖かさを感じるのは人間だけではなく、植物の方が敏感にとらえています。
まだこれほど暖かくなるだいぶ前から、我が家の植物達は小さな新芽を出し、少しでも陽の当たる方へと枝を伸ばし始めていました。
植物が好きであれこれ購入していくうちに、この家での育て方が少しずつ分かるようになってきた様に思います。
残念ながら、私たちの注意が足りず枯らしてしまった植物もいくつかありました。

画像の植物は”リプサリス ケレウスケラ”という何かの呪文のような名前がついた多肉植物。
昨年購入したものの、私たちが夏の旅行に行っている間に部屋の環境が悪くなり、植木鉢いっぱいだった枝がほとんど枯れ落ちてしまったのです。
その残りの一枝なのですが、3月初め頃から少しずつ小さな芽を出し始め、今まさに生育真っ盛り。
“瀕死の状態からよくぞ生き返った!”という気持ちと、小さくともたくましい生命力を感じずにはいられません。

我が家の半分ほどは多肉植物になりますが、多肉植物がだめになる原因のほとんどは”水のあげすぎ”と”風通しの悪さ”にあります。
最初は程度が分からず、沢山あげてしまいがちですが一冬の間ほとんど水をあげなくても大丈夫なものもあり、個々に個性があるのです。

今の季節、相方と二人で『これも新芽が出たよ。』と新芽探しが日々の生活の中での小さな幸せになっています。