8月2014

本日のお客様 (色無地とコートの染とお仕立て依頼)

港区のY様。
東京は思いがけず少し涼しい残暑となり、単衣のお着物でいらしてくださいました。
夏の陽射しに白地のお着物がとても映えて清々しいお着物姿です。

さて、以前から染とお仕立てを検討されておりましたが、本日正式にご依頼がありました。
色無地は抜き紋を1ツ入れてのお仕立になりますので、正式の場所にもお召しいただけます。
そして、コートの方も白反から染めてお仕立てご依頼をいただきました。
こちらは七宝文様の地紋が割と大きく入っておりましたので、光の加減で様々な表情になってくれると思います。
他にコートのお直しもいただきましたので合計3点のご依頼です。ありがとうございます。
染上りには1か月ほどかかりますが、出来上がりまでの時間も楽しみにお待ちいただければと思います。

お買い物@合羽橋

以前から欲しかったお鍋を購入すべく、相方と合羽橋まで行ってきました。

今、我が家では直径20㎝のお鍋でパスタを茹でているのですが、一度に300gほどのパスタを茹でるのにいつも苦戦しておりました。
前々から大きいお鍋を切望していたのですが、お鍋の形に迷う事1年ほど。
パスタ鍋だと殆どパスタしを茹でる用途しかなく、両手鍋だと手持ちの物で充分だし・・・
そんなことを考えるのにもやっと終止符が打てる日が来たのです!

そして合羽橋、浅釜商店までやってきました。
以前きたときは1店舗でしたが、2店舗に増えておりました。
元々の店舗は刃物専門。
新しい店舗が調理器具。
私も相方もこういうお店に来るとテンションがあがります↗

そしてお目当てのお鍋を発見!
大阪八尾市にある姫野工作所の打ち出し雪平鍋です。
打ち出された凹凸も美しく輝いて見えます。
陳列されている雪平以外のお鍋も、どれも手作業ならではの味わいがあります。
すぐさま購入したいところでしたが、一番大きいサイズで24センチ。これではちょっと小さい気が・・・
お鍋で迷う事10分ほど、『注文承ります。』の文字が目にとまる。
結局27センチのお鍋を制作してもらう事にしました。

2週間くらいで出来上がるそうなので、出来上がりを心待ちしております。

本日のお客様 (塩沢単衣のお渡し)

世田谷区のH様。
塩沢の単衣を引き取りにいらしてくださいました。

8月に入ったあたりから少しづつ単衣や袷のお仕立に変わっていきます。
夏物ももう終わりなのですよね。そう考えるとあっという間の夏着物です。
まだ暑いうちは袷の事を考えられなくても、少し涼しくなると袷のお問い合わせが増えていきます。
着物のお仕立の場合は少しだけ先を見据えてお仕立てをご検討されると良いと思います。

H様は次回も単衣のお着物のご予約をいただいております。
10月も単衣で充分に楽しめると思います。

BONSAI

実家近くにあるBONSAI美術館へ行ってきました。
これだけ立派な盆栽は育てられないですが、我が家でも可愛らしい盆栽を育てています。

低反射アクリルガラス

この間の美術館繋がりです。

今の絵画には低反射のアクリルガラスがはめられている。
という事をつい最近テレビで知りました。
低反射というか、ガラスがあるという事すら全く分からないようです。
この間観に行ったジャポニズム展でそれを確認すればよかったのですが、全く失念しておりました。
そういえば、絵画の前に立ってガラスに自分の姿が映る事なんて無いですよね。
『全く気が付かない。』という事がすごい事なのだと思います。

オランジェリー美術館のモネの睡蓮の様に”そのまま自然光で展示する”という作者の意図がある作品もありますが、技術の革新はすごいです。

華麗なるジャポニズム展@世田谷美術館

最近、母は美術館巡りをしているようで国立博物館の故宮展、新国立のオルセー美術館展やらを観て回っているようです。
『故宮展では4時間並んだ。オルセー美術館展の”笛を吹く少年”は畳1枚くらいの大きさだった。』などと話していました。
私は”笛を吹く少年”をフランスのオルセー美術館で観たことがありますが、周りに誰もおらず独り占めで鑑賞できました。
今思えばなんと贅沢な時間だったのでしょう。
オルセー美術館はどうだったか忘れてしまいましたが、ルーブル美術館は写真撮りOKなのです。
それも日本と違うところですが、日本では写真OKにしない方がいいように思います。

場所によっては美術館の中で寝転がって彫刻をデッサンしている人もいると言います。
私が行った時にそういう光景は目にしませんでしたが、それも観てみたかった光景の1つでした。
オルセーもルーブルもモナリザやナポレオンの戴冠式の様な有名絵画の前はとても混んでいるのですが、それ以外はそうでもなく、その緩急も鑑賞するうえでいいアクセントになっていた様に思います。

さて、今日は母と世田谷美術館で華麗なるジャポニズム展を鑑賞。
台風直撃は無かったものの、雨が降ったり止んだりのお天気。
こういう時の方が大混雑せずに観れるので、敢えて行くこと。

ヨーロッパが熱狂したというジャポニズム。
この頃の工芸品は本当に素晴らしかったのだと思います。
今の様にネットでなんでも検索できる時代ではありませんので、目に触れるものすべてに大きな感動があったのでしょう。
そして、海外に渡ってしまったからこそ、今でもこうして観ることができる物も沢山あると思います。
一昔前の日本が西洋文化に憧れた様に、西洋の人々が日本文化に熱狂した時代もあるのです。
異文化を知るという事はとたも大事なことです。
絵画や美術品が文化の懸け橋になっていたという事はとても素晴らしい事だと思います。

本日のお客様 (七歳祝着 お直し)

杉並区からお越しのY様。お嬢様と一緒にいらしてくださいました。
凄い偶然で、Y様のご主人のご実家が拙宅の前のマンションだそうで本当にびっくりされておりました。

さて、お着物の方はお母様が中学生の頃にお召しになったお着物を七歳用にお直ししたいといご依頼です。
お仕立て直しも検討したのですが、袖丈を少し短くするのと、身幅を狭くするという事で大丈夫そうです。
お母様がお召しになったお着物をお嬢様がお召しになるのは、振袖だけではなく子供物でも同じく素晴らしい事です。
次の代に受け継ぐ為には、お召しになったあとのアフターケアーも大事です。
洗張りまでしなくても、生洗いは必ずしてください。
生洗いは大きいクリーニング店なら受け付けています。
着物をお召しになると少なからず汗をかくものです。お子さんは特に汗をかきます。
七五三など、その後何年もお召しにならないお着物は、そのままタンスにしまってしまうと何年か後に汗シミが滲み出てきます。
子供物は肩揚げ、腰揚げも外しておく方がベターです。
後々悲しい思いをしないためにも、しっかりとケアしてあげてください。

本日のお客様 (振袖を訪問着へお仕立て直し)

神奈川県海老名市からお越しのS様。お母様とご一緒にいらしてくださいました。

ご依頼はアンティークのお振袖を訪問着にお仕立て直しです。
一番簡単なのは袖を短くしてしまう事なのですが、そうすると袖下の豪華な柄が無くなってしまいます。
この豪華な柄を袖山を回して使いたいというご依頼です。
本来はそのまま袖を短くして留袖として使用できるように、この柄の配置になっているのだと思います。
そして、紋は5ツ。袖付けは柄合わせ有。
と、割と難題が揃っております(笑)
ですが、少し我慢をしていただく部分が出てくるとは思いますがお直し可能だと思います。
私も出来上がりが楽しみです。

本日のお客様 (羽織と色無地のお渡し)

お客様にいらしていただくのも申し訳なくなる位の暑さが続いております。
本日は、ご近所にお住いのA様。
もう何度もいらしてい頂いております。

今日は、羽織のお仕立て直しと色無地の裄直しをお渡しさせていただきました。
色無地は裄出し後の色焼けもお直ししましたが、これもきれいに直りました。
このブログでも何度も書いているのですが、裄の色焼け直しは最低でも8000円ほどかかります。
金額はもちろん程度にもよるのですが、私としては安くてあまり直らないところに出すよりも、技術力のしっかりしたところにお願いしたいと常々思っています。

話は変わりますが、私が腰痛持ちという事もあり近所の整体院のお話に。
「あそこはいいですよ。」など、地元の方の口コミは馬鹿になりません。
こういう情報をいただけるのもうれしく思っています。

本日のお客様 (男物小千谷縮お渡し、訪問着のお直しのご依頼)

世田谷区のN様ご夫妻。
以前、ご主人様にお仕立された男物の小千谷縮が大きかったので小さくしてほしいというご依頼で、本日お直しのお渡しをさせていただきました。
とてもハリのある小千谷縮で、お直し前の状態はお召しになると胸回りが膨らんでいるように見えました。
今回は身幅直しと、裄直しをさせていただきました。
ご着用になっていただいたお着物を羽織っていただくと、だいぶすっきりしたと思います。
身幅直しは脇縫いでお直しさせていただくのですが、最初からお仕立て直しではないので実際には直せないところもあるのです。
今度は最初からお仕立てさせていただければもう少し体にフィットしたお着物ができると思っております。

+++++
本日は奥様の訪問着のお直しもお持ちいただく。
訪問着の柄合わせの身幅は決まっていて、だいたいヒップ97センチ程度の方に合うように染められています。
奥様は細い方で、身幅を狭くしたいという事でした。
今現在、柄合わせでお仕立てされているのですが身幅を直すとなると柄合わせを諦めなくてはいけません。
今回ご依頼のお着物は全体が雲取文様でしたので、そこまで柄が崩れる感じはないと思います。
実際には身丈も裄も大きかったのですが、全部直すとお仕立て直しになってしまいます。
他のお客様にもお伝えしているのですが、礼装用のお着物は着付け師の方に着付けていただく事の方が多いと思います。
お直しするのでしたら、身幅直しのみにしておいてそのほかのサイズが合わない部分は着付けの方が上手く着装してくださると思います。
あとは、どれくらいそのお着物をお召しになるか、どのくらい予算をかけられるかによっても変わってきます。
決して押し付けてお直しを進めることはしませんので、ご自身のスタイルに合ったお直し、お仕立てを提案していきたいと思っております。