8月2013

旅行記@京都

京都の写真を全く撮っていないことに後から気付く・・・
文章のみですがお付き合いください。

京都に来た第1の目的は、以前も行った小料理屋さんに行くこと。
友人のYさん夫妻に予約を取ってもらい、一緒に食事をする段取りを旅行前からとっていました。

それまで時間があったので、定番中の定番の錦市場へ向かう。
買い物はしなくても、市場というものは見ているだけで心が躍る。
日本だけではなく、海外の市場もしかりです。
フランスの市場ではジビエ料理があり、ウズラの丸焼きは本当に美味しかった!
錦市場では買い物はしませんでしたが、ディスプレイなど東京とは違うセンスが感じられます。

それにしても京都は暑い!
今でこそ、東京も37℃の猛暑日がありましたが、京都もその日は37℃。
1時間も歩いていられない暑さです。

早々にホテルへ戻り、涼んでからお待ちかねの食事に向かう。
友人Yさん夫妻とは2年ぶりの再会。
「変わらないね。」の挨拶はきっと『お互いに平穏無事に暮らしているよね。』という意味なのだと思う。

さあ、北白川の小料理屋さんへ。
こちらのお店はHPも無く、食べログにも載っておりません。お客様もその辺は心得ているのでしょう。
さて、お食事の方ですが、残念ながらお目当ての鱧が品切れとの事。
以前、こちらで頂いた鱧の味が忘れられず、今日まで楽しみにしていたのですが、無いものはしょうがない、泣く泣くあきらめました。
岩牡蠣、鮎の塩焼き、アナゴを軽く炙ったもの、そして〆には鯛飯と赤だし。
言うまでもなくどれも絶品。京都に行く際は絶対にはずせないお店となりました。

東京へ向かう当日は京都のスーパーマーケット八百一で京野菜などを買い込む。
京野菜や西のお野菜は東京ではなかなか手に入らないもの。
いつもとは違う品揃えに心が弾む!
今思えば京都は食べ物に関することばかりですね。

帰りの車窓からは富士山が夕焼けをバックにきれいなシルエットを見せていた。
富士山は見に行こうとするとなかなか姿を見せてくれず、なんてことない時に突然その姿を見せてくれます。
この時も、突然現れたその雄大な美しさに圧倒されてしまいました。

旅行の終わりに少しだけ感傷的になっていたのかもしれませんね。
さあ、来年はどこに行こうか!

旅行記@倉敷

倉敷は初訪問。
まずは、美観地区を散策。

林源十郎商店という、昔は薬屋さんだったという場所。
今はいくつかのショップが入る倉敷デザインマーケットという小さい商業施設となっていました。
ここで、ビールと共に窯焼きピザのランチ。
毎日が暑かったのでビールが美味しいこと(笑)

ここのショップだけで、洋服、帆布バッグ、食器、雑貨などなどを購入。
相方の誕生日も近かったので、彼が気に入ったシャツをプレゼントする。

1Fの雑貨屋さんの中庭に高さ40㎝ほどの五輪塔を見つける。
大きさもバランスもいいサイズ。苔も良い感じに生えていた。
置物かと思ったら値札がついていたので、どうやら売り物のようです。
相方と眺めることしばし。もしかしたら購入していたかも。

ここの屋上では、夏はビアガーデンをしている模様。
こんなにきれいな街並みが見渡せるというのはセールスポイントにならざるを得ないでしょう。
まだ昼間という事もあり、お客さんは見当たらず・・・屋上へは立ち入り自由の様なので、私も屋上からの眺めを少しばかり堪能。
鈍い銀色が美しい屋根瓦が並びます。
昼間はとても暑くていられませんが、夜風に当たりながらのビールはまた格別でしょう。

そういえば、東京の新歌舞伎座でも屋根瓦が美しかったので写真に残していた。
歌舞伎座は愛知県の三州瓦を使用していますが、倉敷美観地区は酒津(倉敷市)、二日市(岡山市)、播磨(兵庫県伊津町)、八田(真備町)、服部(真備町)の5つの産地の瓦を使用しているそうです。

こちらが歌舞伎座の瓦。真新しい感じは否めませんが、これも美しいです。↓

途中、かき氷を食べたりの寄り道をしながら倉敷帆布 バイストンへ。
先ほどのショップでは私のバッグを購入したのですが、今度は相方のお弁当用に小ぶりのトートバッグを購入。
オレンジ色でとても可愛い。内心、私も欲しかった。

旅行に来ると1日があっという間に過ぎてしまいます。
次は京都です。

旅行記@直島

今回の直島は、昨年行けなかった所を見て回りたいという趣旨の元、散策。
直島はシャトルバスが充実しているので、バスで回ることに。

まずは安藤美術館。
昨年はまだ建設されていなかったので、まずはここからスタート。
開場時刻の前についてしまったので、スタッフの方が外の掃除をしていた。

外から見ると全くの木造建築ですが、中に入ると安藤氏のコンクリート建築なのです。
建築も美しいのですが、美術館の中に展示されている安藤氏のスケッチがまた美しい。
ラフでさらっと描いたものなのだろうけれど、これをまとめて作品集として出版してほしいと思う位の美しさなのです。

この建物には意外にも地下室がある。
地下へ続く階段を降りていくと、少しずつ涼しくなっていきます。
地下室の広さとしては1畳あるかないか程度。
飾り気も何もないシンプルな空間である。
そして面白かったのは採光の仕方。
入ってくるときは分からなかったけれど、地下室に入ってから外に出ると、『これで光を入れているのか!』と納得。

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そして李 禹煥 (リ・ウーファン)美術館。
私は何となく“禅の世界”と重ねてしまうのですが、どうなのでしょう・・・
“日本家屋の美しさは空間の美しさである”と聞いた事がありますが、李氏の作品にもそれに通じるものを感じます。
中に入った事がある方はお分かりでしょうが、空間の中にポツリと作品が展示されています。
やはり引き算の美しさだと思います

このコンクリートの支柱。
『この支柱が建てられる技術を持っているのは日本だけだ。』と安藤氏は言っておられました。
ですが皆素通りしていくそうです(笑)

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直島銭湯はあいにくお休み。
相方は外で飼われている金魚やサボテン達に興味津々の様でした。
本当に入浴できるのですから、いつか入ってみたいと思っております。
こういう銭湯が東京にあったら結構流行ると思うのですが・・・
私だったら絶対に行くと思います。

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今回の直島は必死に見て回るという感じではなく、ポイントを押さえてじっくり見て回ることができました。
来場者が少ない時期にこれたのはさらにプラスとなりました。
人が多いとどうも集中できない性質で、何をするにもそれが基本となっていると思います。

そして、黄昏時の南瓜を後に直島ともお別れです。

旅行記@豊島

早く明けてしまった梅雨が良かったのか悪かったのか。7月初旬の今思えば、1番暑い日々でした!

まずは自分たちに都合よく回れるように、島巡りはレンタサイクルと決定。
そこで!島のアップタウンには電動アシストが力を発揮。
初の電動アシストにまずはひとしきり感動!
東京も暑いけれど、島の暑さはまた一味違う。
遮るものがないので、暑さが直にくる。電動アシストでなければ更に暑かったはず・・・

坂道もなんのその。島の景色を満喫しつつ自転車を漕ぐ足取りも軽い。

まずは豊島美術館。
1番のメインはここ。

柱が1つもない曲線の空間の中、建物の地面から水が少しずつ湧き出ています。
湧き出る早さも、ゆっくりだったり、早かったり、リズムも様々。
そしてその水滴がいつしか大きな塊になり、やがて穴に吸い込まれてゆきます。
この繰り返しが延々と続いているだけなのですが、建物上部にぽっかりと空いた丸い開口部から注がれる光と風。
いつしか優しい気持ちになっている自分がいます。
たまに流れていく水の音を聞きながら寝そべっているのも心地よく、時間が経つのも忘れてしまいそう。

学芸員の方が説明してくれたように、時間帯を変えて来てみると、また違った空気感が味わえそうです。

 
さらに長閑な風景を満喫しながらの散策。

トムナフ―リ
トムナフ―リとは古代ケルトにおける霊魂転生の場だという。
説明には『神岡宇宙素粒子研究施設(スーパーカミオカンデ)とコンピュータで接続しており、超新星爆発(星の死)が起こると光を放つ。』とあります。それと関係性があるかどうかは分かりませんが、この空間の何か神秘的な力を感じずにはいられません。
心臓音のアーカイブ
遠い記憶
マップを片手に、さながらオリエンテーリングの気分。

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島キッチンにてランチ。
なんてことのない素材を使っただけの屋根ですが、美しい曲線。
屋根に見とれての食事も良いものです。

豊島に泊まる予定ではなかったので限られた時間の中でしたが、夏の芸術祭の前という事もあり、人も少なくのんびりと回ることができました。

芸術祭のアートも作成中。今頃はきっとにぎわっていることでしょう。

納涼茂山狂言祭2013@国立能楽堂

納涼茂山狂言祭2013を観に国立能楽堂まで行って参りました。
演目も『萩大名』『棒縛り』『妙音へのへの物語』という初心者向けの3演目。

『棒縛り』は先日歌舞伎で観たこともあり、比べてみるとなかなか面白い。
狂言は能楽堂で演じられるので、歌舞伎と比べれば会場も小さい。
必然的に狂言の方が動きもコンパクト。
狂言は演者の歩く距離や演者の動作で場面転換をしている。
舞台セットも殆どないあの小さな空間が、いつの間にか場面が変わっているのである。
なにせセットが無いので全て自分で表現しなくてはならない。
扉を開ける動作に「ガラガラガラ。」と自分で擬音をつけるのも面白い。

歌舞伎は演者が舞台を大きく動き回るし、お囃子も大人数。
私の中では、歌舞伎の『棒縛り』は舞踊、狂言はお噺、という感じでしょうか。

狂言は何かと深く考えるよりも『笑劇』なのです。
観に行くとっかかりとしては行きやすいのではないでしょうか。
また、機会があれば是非行ってみようと思っております。

八月大歌舞伎

八月大歌舞伎を観に行ってきました。
今回は母の知り合いから松竹の株主チケットを頂いての観覧。今年になってから自分でチケットを購入することなく観に行けるのは何ともうれしい限りです。

第三部の狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
以前見た時の伊之助は故・勘三郎さんだったと思います。
勘三郎さんもアドリブの多い方でしたが、扇雀さんも負けずに自由。

狐狸狐狸ばなしは男と女のドロドロした愛憎劇なのですが、笑える演出にしてあります。
これをリアルに描いたら割と恐ろしいものになりそうですが(笑)

そして、棒しばり。
こちらは狂言でお馴染みの演目ですが、実は今度狂言の棒しばりを観に行きます。
歌舞伎と狂言では何が違うのか体感したいところ。

母も歌舞伎を観るのは楽しそう。
今回は母から誘われましたが、また何かの機会に観に行ければ良いなと思っております。

 

本日のお客様

今日は浴衣のお仕立てをご依頼のお客様がいらっしゃる。
メールには『友人と一緒に伺います。』とありましたので、てっきり女性だと思っておりましたら婚約中の彼と来てくださいました。

お仕立てさせていただく浴衣も、彼のおばあ様の持っていた反物だそうです。
巾も広いですし、お仕立てはに関しては問題なく進めることができます。

さて、我が家には観葉植物と多肉植物がわりと多くおいてあります。
そこから多肉植物の話に。
彼の方は以前、自宅で多肉植物を育てていたのですが、虫がついてしまって2週間ほどで枯れてしまったそうです。

実は先月1週間ほど旅行に行った際に、葉が全部抜け落ちてしまった多肉があります。
枯れ落ちた葉っぱの無残な姿に一時はショックを受けたのですが、生命の力はすごい!
少しずつですが、新しい葉に生え変わってしました。
多肉植物は風通しが悪いと育たないらしく、風通しがとても重要なのだそうです。

多肉植物は男性好みの様ですね。
我が家の多肉たちも相方の趣味ですし(笑)

お客様が帰る間際に雷が!
足止めを食わず、帰っていただけたでしょうか・・・

本日のお客様

本日はお母様とお嬢様のお二人様。
お嬢様の成人式にご自身がお召しになっていた振袖を着てもらいたいと、寸法直しをご希望と伺っておりました。
お母様がお召しになっていたお振袖も色あせない鮮やかさがあってとてもきれいな状態です。

振袖や訪問着など柄合わせのある絵羽物のお着物は、柄合わせの寸法が決まっており、殆どはヒップ96~98㎝くらいの方用の寸法になっています。
拝見したところ、身幅も裄の柄合わせもされており、寸法直しをすると柄が合わなくなってしまうのです。
お召しになっていただくと、大きく仕立てられているのでお召しにはなれます。
もちろんジャストサイズではありませんが、このままお召しになっていただく方が良いと判断。
お振袖はそのままお持ち帰りになられました。

次にお母様の方のお仕立物。
大島紬の袷のお仕立て直しと、男物の夏羽織を女物の長羽織にお仕立て直しされたいというご相談。
どちらも古いものでしたがお直し可能でした。
こちらはお預かりさせていただく事に。

今回、お母様とお嬢様の寸法を採寸させていただきましたが、親子だからなのでしょう、寸法がとても近いのです。
『お二人で一緒のお着物がお召しになれますね。』とお話するとお嬢様は苦笑いでしたが・・・(笑)
最近はお嬢様とご一緒にいらして下さる方が多く、そして皆様本当に仲が良いのです。
着物を通じて親子でコミニュケーション出来るなんて素敵ですね。

美味しいレストラン・色々

夜は相方と久々に外食。
今日は洋食な気分だったので、あれこれ考えた末に成城学園から徒歩1~2分の所にある、イタリアンとスパニッシュの融合したSet Lipへ。
以前から気になっていたお店で、入口からはカウンター席しか見えないのでお店の規模が分からなかったのですが、入ってみると奥にテーブル席となんと外に面したテラス席まである。
私たちは禁煙席の2階へ案内される。
注文するものはいつも似たりよったりで、イワシの酢漬け、生ハム、アヒージョ(今日は牡蠣が無いそうで、海老を注文)、バーニャカウダ。
スペインバルや、オステリアの様な気取らないいわゆる食堂と言われるところが大好きなので、このお店もまた再来店の予感がします。

その後、近くのワインバー、Stonewell(ストンウェル)へ。
このお店も実は以前から気になっていたお店。
ワインセラーも充実していて、どちらかというと角内ち(かくうち)の様なお店である。
今日は2件目だったので、軽くおつまみを注文し、白ワインをいただく。
おつまみにもこだわっていて、どれも美味しそう。
見ればサルメリア69の生ハム、プレジールのパンなどこの辺りでの有名店の食材を使っていた。
今度はもう少しお腹を空かせて来ようと思う。

美味しい食事とお酒にありつけて、二人ともすっかりいい気分。
成城学園から自宅まで徒歩20分ほどの道のりを、足取りも軽く帰ったのは言うまでもありません。

本日のお客様

午前中に世田谷区内のT様宅へ。
お預かりしておりました小千谷のお仕立ての件で、ご確認していただきたい事がありお邪魔させていただく。
おばあ様がお召しになっていたという、昔の小千谷縮。
これがまたお仕立て直しできるというのは、素晴らしい事です。

帰りにはお仕立物とお直し物をお預かりさせていただく。
いつもありがとうございます。

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午後からは久留米絣をお仕立てしましたA様が引き取りにいらして下さる。
こちらも昔の久留米絣で、お仕立て前に水を通しましたが、色が出ました。
藍は色落ちするのですが、それもマイナスに捉えず淡色の帯と合わせない様になど少し工夫が必要です。
こういうお着物をお召しになる際は、おおらかな気持ちでお召しになって下さい。

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今が1番暑い時期になりますが、お着物姿は見ている人にも涼しさを提供できる素晴らしい衣服だと思います。
皆様それぞれに工夫されて楽しんでいらっしゃるのが分かります。