2月2012

品川へ

仕事帰りに、あくあ屋さん宅へ。
あくあ屋さん宅へお伺いするのは引っ越しをされた約2年前なので2年ぶりと言う事になります。
以前は昼間のご訪問だったのですが、今日は夜という事と2年前の記憶をたどりながらの訪問なのでちょっと道に迷う(苦笑)

お食事をしつつ、お着物の話などなど。
やはり譲り受けた物などのお直しをどうするかというお話が多いですね。
中には誂えたのに寸法が合っていないとは悲しいお話・・・
こういう事には大いにクレームを言って良いと思いますが、採寸したのが着付け教室の先生となると話は別。
そのお着物は着倒して、洗張をしてまた改めてマイサイズに直した方が良いですねと。
スムーズにお仕立てを頼める仕立屋さんの重要性を改めて実感。

話は変わって、あくあ屋さんのお住まいは品川区。
近くには仙台坂、ゆうれい坂など坂道が多い。
その中でなんで突然、ゼームス坂という外人的な名前の坂があるのか、と言う話に。
ゼームス坂の由来はこんな話です。
最後は海に入る品川のお祭りの話も出ましたが、あくあ屋さんも地元っ子ではないので、そういう話は品川出身の知り合いに今度聞いてみよう!

六代目中村勘九郎襲名披露

六代目中村勘九郎襲名披露、夜の部の新橋演舞場に行ってまいりました。

全ての演目、口上共に大満足でしたが、勘九郎さんの『春興鏡獅子』は熱がこもっていて襲名披露の名にふさわしいものでした。
以前、他の役者さんで観た事がありますが、今回の勘九郎さんの方が格段に良かったです!!
夜の部では仁左衛門さんは口上のみの出演で残念でしたが、吉衛門さん、勘三郎さん、本当に見ごたえあり。
そして2月22日は勘九郎さんのご長男と中村小山三さん(なんと89歳)のお誕生日だそう。
小山三さんは人気有りますね~。春興鏡獅子でも一段と大きな拍手でした。

そして七之助さんは誰の名跡を継ぐのか気になる所です。

和裁士の役割とは・・・

今日は午後7時にお仕事帰りにピックアップによって下さいました。
お忙しい所ありがとうございます。
大島1枚と羽織1枚のお仕立です。
飛び込みでピックアップに伺いたいというメールでしたが、出来るだけ対応したいと思っています。

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知り合いの、着付け師あくあ屋さんのお誘いを受け、今度の土曜の夜にいろんな方のお着物のご相談にお伺いさせて頂く事になりました。
堅苦しい物ではなく、お食事をしながらのお着物の相談会と言う感じ。
いろんな方のお役に立てればと思います。
皆様、酒豪らしいのでそれも楽しみです!

仕立てのHPを開設して思う事。
皆様、本当に相談できる和裁士さんを探していらっしゃると言う事。
白洲正子さんの本にも書いてありましたが、職人さんと話すのは気が重い作業の一つと言っておりました。
ですが、それではいけません。
職人さんはお客様の目線に下がれるか、エンドユーザーに喜んでもらえるという事が本来の職人の喜びの筈です。
手前みそですが、私はそれを目指しております。

深川散歩

今日はピックアップのお客様。
お着物1枚と襦袢2枚のお直し。
襦袢はお着物に合わせた方が気持ちよいですね。

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その後、ぐるりとお散歩とお買い物を兼ねて近所にお出かけ。
小名木川河口から隅田川に架かる万年橋。そしてそこから見える清洲橋。とても好きな風景です。
北斎や広重が描いた万年橋からは富士山が見えます。
今ではビルに阻まれて見えませんが、この先に富士山がある事を想像して。
そして清洲橋は隅田川に架かる橋で最も美しいと言われています。
言葉では伝わらないジレンマ!今度は画像付きで紹介しますね。
そこから清澄公園を抜け、三つ目通りの近代美術館から菊川駅まで深川をぐるりとお散歩と言う感じです。

この町はとても情緒豊かなのだとつくづく思います。

渋谷へ

家から渋谷へは半蔵門線1本、約30分で行ける。
渋谷の派手なイメージとは裏腹に、少し離れるだけでとても静かな住宅街になる。
これも東京の面白い所なのだろう。

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松濤美術館に和更紗展を観に行く。
松濤も本当に閑静な住宅街(高級)である。
展示された和更紗はどれも状態が良く、そしてガラスケースの中に入っていないので生地感が良く分かる。
最初は模倣から始まった和更紗も、時代と共に発展していったとの説明書きがある。
今となっては時代を経た生地しかもちろん見れないけれども、新品は一体どんな色だったのだろう・・・
日本人のユーモア、デザイン力に驚かされます。興味深く拝見いたしました。

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渋谷東急本店に丸善とジュンク堂が入っている事に気づく。
美術館帰りのその足で寄ってみる事に。
殆ど1フロアを占めているので探すのが結構大変っ!
今日は時間が無かったけれど、時間が許せば3時間コースでいたかった(涙)

文字を書くのはアナログなのか?

仕事帰りにITOYAへ寄り道。
便箋や、何やらと結構買う物がある。

1つ買おうか迷っていた物が、スケジュール帳。それもお気に入りのトラベラーズノート
なぜ故に迷っているかというと、今年初めに購入したスマートフォンの存在が大なのだ。
だってスケジュール機能も付いてるし、スマホさえあればもうほかに何も要らないっ!って感じになってしまう。
売り場を怪しくウロウロする事、数分・・・
結局購入!
身の回りの物が全て電化製品に囲まれているのは何となく自分に合わない気がするし、文字を書くという(アナログな)部分も大切にしていきたい。
それに表紙の革もいい感じにこなれてきたし、経年劣化をこれからも楽しもうではないか。

本日のお客様

本日いらしたお客様。
染めと織を学校の課題でなさっているそうで、出来上がったらまず仮絵羽、その後お仕立というご予約。
出来上がるのは今年末という事なので私も楽しみにお待ちしようと思います。

1反織るのは、素人ながらに大変だろうと思う。
機会が織るのではないので、いつも同じテンションで打ち込まなければいけない。
でもそれが手しごとの良い所なのかもしれません。
更に、染めもなさると言うからまた大変そう!

出会ってしまった!

本日いらしていただいたのは男性のお客様。
若いころにお仕立したお着物の身幅と行きを大きくしたいとの事。
残念ながら裄が出ないのでこのお着物のお直しはあきらめて、息子さんに譲ろうか・・・とおっしゃっておりました。

後日、新しい反物でお仕立てをお願いします。という事になりました。いつでもお待ちしております。

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夜は近所のお寿司屋さんへ。
といってもいつも行くFEBOと同じ通りにあって、いつか行ってみたいと思っていたお寿司屋さん。すしBAR 小路小路へ行ってみる事に。

これがとっても美味しくて大満足。
牡蠣の昆布〆は絶品でした。
そして日本酒もすすむ事!
“あたごのまつ おりがらみ”
という私の好きな伯楽星と同じ酒蔵で造られているという、日本酒をお勧めしてもらう。
これが少しのとろみと甘みがあってとても美味しくて、これもハマりそう!
最後はお抹茶をたててくれる。これもうれしい心づかい。
また美味しいお店とお酒に出会ってしまった~。

親の愛

節分の際の頂き物。
たねやの福久豆。
わっぱの入れ物の中に入っているおかめさんのお面。
とってもかわいらしく、現在、私の家の中で微笑んでおります。
柊の葉もセットになっているのですが、やはりいわしの頭は付いてこないですね(笑)

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本日は3歳のお孫さんに、お着物を仕立てたいというお婆様。
何点かお着物を持っていらしてのご相談。お孫さんのお写真を見ながらご一緒に考えて、朱赤の小紋柄に決定。
お色も柄もかわいらしく、とても良くお似合いになると思います。
お孫さんの中で女の子が1人だけだそうで、お孫さんを思う気持ちが前面に現れていたのがとても印象的でした。

そう言えば私の7歳の七五三の着物も小紋柄だったのを思い出します。

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午後、私の母が手作りしている“しそジュース”を持ってきてくれた。
それと、昆布の炊いたものやらいろいろ・・・
いつまでたっても私は子供なんだな。でも母の愛情に感謝。

パワースポットではなくサンクチュアリ

気持ちの良い冬の晴れ間に明治神宮に行ってきました。
というのも、職場が明治神宮の目と鼻の先にあるのに全く行っていなかった事と、何となく気分が向いたという事で(笑)

明治神宮は15年前くらいに1度行った事がありますが、初夏の気持ちの良い季節だったと思います。
今の様にパワースポットブームみたいなものもなく、その時も何となく気分が向いたという感じだった気がします・・・
今回が2度目の参拝ですね。

  

朝9時という事もあり、参道には参拝者以外にも、ウォーキングする人、通勤道に使っている人などなど。
それでも人影は少なく、神社特有のひんやりとした空気感が気持ちよく感じられます。

本殿前ではちょうど結婚式に向かわれる新郎新婦と御親族の列に遭遇。
東京の真ん中の景色とは思えないですね。

明治神宮の見どころは、本殿へ続く参道だけではありません。
本殿を取り囲む代々木の杜も気持ちの良い雑木林なのです。
この雑木林はもちろん人工的に造られたものですが、年月が経つにつれ自然の雑木林になっていくように計算されて造られたそうです。成長の早い木と遅い木を上手く組み合わせ、朽ちていく木や倒木もそのままにしているそう。
年月が経つにつれ本当の自然のサイクルがが生まれてくるのでしょう。
とてもよく考えられて造られている事に、それを知った当時は感慨深く思ったものでした。

最後の画像。
これも明治神宮の敷地内。
本殿の後ろ側にあたる所です。
この景色を見ると、東京なんだなと思いますよね。

今回は出勤前の時間を利用して訪れたので足早に見て回りましたが、次回の訪問の際は、もう少しゆっくりと回ってみたいと思います。