6月2017

寸法について思う事(和裁士としてのあり方)

先日お伺いしたあこや着物教室でも寸法のお話をさせて頂いたので、今日はちょっと着物の寸法について私が思う事をちょっと書いてみようと思います。

皆さまはご自身の着物の寸法はどこまでご存じでしょうか?
着物のマイサイズは和裁士や呉服屋さんが決めてくれるものだと思っていらっしゃるのではないでしょうか。
私が思うマイサイズとはお客様と和裁士(もしくは呉服屋さん)が一緒に考えていかないと出てこないものだと思っています。

最初に注文した時のサイズはもちろん自分が指定する寸法ではありませんが、それを元に自分に合っているかどうかを判断されるのは最終的にはお客様自身なのです。
というのも、”着心地”は着ている方にしか分からない事だからです。
いくら和裁士や呉服屋さんが「これがあなたのベストな寸法です!」と言っても、ベストかどうかを決められる(決めていい)のは着ている本人だけなのではないでしょうか。
例えば、私からみると『かなり大きいサイズの着物を着ているな。』と思ってもそれが着心地が良いというお客様もいらっしゃるのです。
何を持って着心地が良いというかは、お客様に依る所が大きいのです。

「自分に最適な寸法を出すのに10年かかりました。」
という方もいらっしゃいましたが、実際にはそれくらいかかる事なのかもしれません。
何故なら、今まで洋服しか着てこなかった方がお着物の着用感を最初から分かるはずないのです。

とは言っても、あまりにも見当違いな採寸の仕方はどうかと思っています。
『最初からベスト』をお客様は望むのかもしれませんが、自分の好みの着方や癖などが分かって初めてマイサイズにたどり着けるものなのです。
もし近道があるのだとしたら、沢山お着物をお召しになることです。
10年とは言わなくても、少しでも早くそこへたどり着けるお手伝いをするのが和裁士の役目だと思います。

そこで私(和裁士)としては何が出来るのかを考えた時に、お客様のご相談にいつでものるという事だと思っています。
些細な事でも気軽に言っていただける関係を持てたら良いなと思います。
お客様との関係は常に対等でありたいと思っています。どちらかが上でどちらかが下という関係では上手くいきません。
その信頼関係を保つ努力も惜しみません。
何年たっても共にパートナーであり続けるという事が、私の考える和裁士の理想像です。

あこや着物教室@白金台

お仕立てをご依頼いただいております♡ボンジュールきもの♡のあこや着物教室へ行ってきました。
生徒さんの採寸などを兼ねて、お着物の仕立てに関する事などを少しですがお話しさせていただきました。

その時の様子→♡ボンジュールきもの♡

生徒さんも皆さま素敵な方ばかりで、こういった方々が集まるのもあこやさんの人柄なのだなと感じました。

話は変わりますが
あこやさん、W成人式のお写真を撮ったという事でそのお話しでも盛り上がりました!
私のW成人式は残念ながらとっくに過ぎ去ってしまいましたが(笑)、着物の良さが分かる年齢になってもう1度振袖を着るというのはとても素敵なことだと思います。
W成人式がもっと広まっていくと良いなと思っております。

そう考えると黒柳徹子さんて凄いです!振袖を着ていても違和感ないです。

引退のとらえ方

6月初め、女子プロゴルフの宮里藍選手が今年限りで現役引退を表明しました。
31歳という年齢が関係しているのか、自身のモチベーションの衰えなのかは本人にしか分からないところですが、引退のとらえ方が日米で違うという記事があったので、興味深く読んでみました。

日本では『さみしい』という事をよく言われるそうですが、アメリカでは『Congratulation』『So Happy for you.』といった前向きな言葉をかけられるのだそう。

アメリカではこれからの未来に期待しているというとらえ方なのだそう。
引退後の自分を祝福してもらえるなんて、とっても素敵だと思います。

余り布の使い道

胴裏の余り布って皆さまどうされてますか?
洗張りしたものの使えなかった胴裏など、着物を仕立てていくうちに結構出てきてしまうものですよね。

このアイデアはとってもいいなと思ってご紹介させていただきます。
お客様から頂いたのですが、胴裏の余り布で『きもの枕』を作っているのだそう。

自分で使うものですし、とっても簡単に作れます。
皆さまも是非作ってみてください!

今年2度目

今年2度目の鮎。
今日は塩少な目でおいしくいただきました!

初鮎

相方が今年初の鮎釣りに行ってきました。
昨年は釣果が悪く玉砕したようでしたが、今年の初釣りから良いサイズの鮎を釣ってきてくれました。

鮎が釣れる川はどこもきれいですね。心が洗われます。

塩焼きにしていただきましたが、塩をちょっとかけ過ぎました(反省)

お久しぶりの投稿です

皆さまご無沙汰しております。
もうそろそろ梅雨入りとの声も聞こえてきました。

さて、本業のお仕立ての方ではなかなかご依頼を受けられず申し訳なく思っておりますが、私は元気に暮らしております!

引っ越しをしてから1年が過ぎ、植物たちも元気に成長しております。
昨年は咲かなかった蘭の花も咲きました。
植物はデリケートな一面もありますが、もうダメかなと思っていても復活する底力も持っています。
私も植物の様な力強さを備えた和裁士になりたいと思っています(笑)

日記の方は、まめにとは言いませんが更新していこうと思っておりますので、たまにのぞきに来てください。