11月2014

本日のお客様 (男物お仕立てのご依頼)

今年初めにもご依頼いただいた新宿区のW様。
また、お仕立をご依頼いただく事になりました。ありがとうございます!

今回は前回お仕立したお着物を持ってきていただいてそれをお召しいただき、微調整があったらしてほしいという事でした。
実際に拝見してみると、内揚げの位置の調整と羽織丈をもう少し短い方がバランスがいい感じです。
男物の内揚げはずれてしまうと帯から出てしまうので、これも微妙な所なのです。
羽織丈は流行りがあると言いますが、最近は少し短めに変わってきたように思います。
私の好みは膝が隠れる程度ですが、これは本当に好き好きですね。

また、お着物と羽織のお仕立をご依頼いただきました。
微調整して、また少しずつ着心地の良いお仕立を目指します!

本日のお客様 (裄の長さについて+乳下がり直し)

雨の降る中お着物でいらして下さったN様です。
何の写真かと言いますと、裄の長さと実寸の違いを自ら証明してくださいました。
「写真撮ってブログに載せて!」と自ら志願してくださったのです。
N様は身長が168㎝と女性では大きい方です。
このくらいの身長になると裄は1尺8寸5分(約70㎝)欲しいと言われる方が殆どなのですが、N様は1尺8寸(約68㎝)でお仕立てしています。
N様の裄の実寸は1尺9寸3分(約73㎝)程ありますが、1尺8寸で小さく感じられないのはなぜでしょう。

皆様も試してほしいのですが、衣紋をきちんと抜いてお召しになると裄の長さが変わります。
お着物を始めたばかりの頃は衣紋を上手く抜く事が出来ないかもしれませんが、下着からの着付け(特に長襦袢)をきちんと行う事できれいに衣紋を抜く事が出来ます。
裄が長いと確実に身幅も広くなってしまいます。
胸回りがいつも余ってしまうという方は違いを試してみてほしいと思っています。

そんなN様は乳下がり直しの羽織を数点もってきてくださいました。
そういったお直しももちろん受け付けております。

本日のお客様 (お直しのお渡しと寸法直しのご依頼)

世田谷区のN様。
夏にご夫婦でいらして下さいまして、ご主人の小千谷縮のお直しをさせていただきました。
その際に奥様の訪問着の身幅のご依頼をいただき、そのお直しを受け取りにいらしてくださいました。
奥様はお茶をされているので初釜などにお召しになれると思いますが、今のところお召しになる機会はないという事でした。
知り合いの結婚式に着ていこうかなとおっしゃっておりましたが、まだ招待はされていないそうです(笑)

今回は奥様の浴衣と紬のお着物を帯に仕立てたいというご依頼です。
帯のお仕立は専門の方に出すことになりますが、お受けしております。
浴衣は身丈を短くなさりたいというご依頼でしたが、身丈をどのくらいにするかは腰ひもを締める位置などでだいぶ変わってきます。
浴衣自体、丈を短く着るものですし、奥様は腰ひもを下の位置で絞められるという事なので、実際に裾を待ち針で仮止め試着していただく。
14センチ程短くするという事で長さを決定しました。
やはり、実際に羽織っていただく事が1番だと感じます。
来年の夏は着心地の良い浴衣をお召しになっていただきたいです。

本日のお客様 (裄直しと長襦袢のお仕立)

以前、いらして頂いた時は可愛らしいお嬢様お二人とご一緒でしたが、今日はお母様一人で三軒茶屋から自転車で来てくださいました。
世田谷通りをひたすらに真っ直ぐという道のりですので迷う事もなく運動がてらにちょうどいいかもしれません。
渋谷からでもバス1本ですが、渋滞に巻き込まれると1時間ほどかかってしまいます。

本日は訪問着の裄直し2枚と、それに合わせて長襦袢のお仕立てをご希望です。
長襦袢は振袖用の反物で、振りと袖口に赤のぼかしが入っている物でしたが、そこを使わずに淡いピンク色のみでお仕立てすることになりました。
訪問着はお嬢様の幼稚園の卒園式や入学式でお召しになるそうです。
この間、我が家の椅子にちょこんと座り甘い紅茶を飲んでいたお嬢様がと思うと、時間がたつのは早いものだとつくづく感じます。
お着物は節目に着る機会も多いものです。
そういうお手伝いをしているという事を少しだけ誇らしく思いました。

本日のお客様 (採寸と大島お直し)

先日、色紋付を染めからご注文頂いたK様。
その色紋付の羽裏をご購入されたそうで、それを持ってきていただくのと同時に実際にお着物をお召しになっていらして下さいました。
お召しになったお着物は私の方でお仕立てしたお着物ではありませんが、もう少し寸法を変えた方が良い所を変更することになりました。

他に大島の裾の擦り切れ直しなどをお持ちいただく。
お着物を着ていく上で、メンテナンスが重要なことがだんだん分かってくるようになります。
早い方ですと10回も着ないうちに擦り切れてしまいますが、裾の擦り切れ直しは早いほどいいのです。
保管する前にサッと一回見まわしてみてください。
他にもシミや汚れも早いほど落としやすいものです。
早め早めを心がけてみてください。

本日のお客様 (小紋お仕立て直し)

アメリカから一時帰国されているO様。
頂いていたメールには、帰国している際に採寸をしてお仕立ての段取りをしてほしいという事でした。

テキサス州にお住まいという事で色々お話をお聞きしましたが、海外で着物を着ていて一番困る事はシミを付けたときだそうです。
どうしようもないくらいのシミを付けてしまったら日本に送り返すしかないとおっしゃっておりましたが、日本からベンジンなどの薬品をを持ち込めないので掛衿汚れなどもそのままになってしまうのだそうです。
ベンジンに変わる薬品があるのかもしれないですけれど、なかなか購入するところまでたどり着けないのだそう。

テキサス州はアメリカの南部にあり、1年を通して暖かい気候なので夏物や単衣の方が着る機会が多いそうですが、今回ご依頼のお着物はお母様の物なので是非お仕立て直しをしてアメリカで着たいとおっしゃっておりました。

『ふるさとは遠きにありて思うもの』という様に、海外にいる日本人の方が日本の良さや文化を感じ入る事が多いのではないでしょうか。

本日のお客様 (振袖の袖丈直し)

本日は生後1年に満たない赤ちゃんもご一緒に来てくださいましたN様。
抱っこさせていただきましたが、まだまだ小さい手で握ってくる力は赤ちゃんと言えどとても力強いのです。

さて、来年1月の結婚式のご参列の為に、ご自身が成人式でお召しになった振袖を短くなさりたいというご依頼です。
お袖の柄を見させていただくと、桜のお花が全体に散っています。
初めから短くしてしまうよりも、小振袖位(80㎝位)の長さで楽しまれてから短くされた方が良いのではとアドバイスさせていただきました。
どうぞ長く楽しんでいただきたいと思います。

本日のお客様 (夏物2点ご依頼)

今年の夏にお着物のお仕立をご依頼くださったK様。
本日は来年の夏にお召しになるお着物を2点もって来てくださいました。

1枚は小千谷縮、もう1枚は綿麻のお着物です。
今年お仕立てしたお着物も綿麻でしたが、最初に水通しをしましたのでその後お洗濯しても縮みも少なくお召しいただけたという事です。
こういうご報告をいただけると、自分のやっていることの効果が分かりますのでとてもありがたいです。
来年の夏物のご依頼も少しずつですがいただいております。
なんだかんだ言って季節はすぐに廻ってきてしまうものですね。

本日のお客様 (色無地 胴抜き仕立てお渡し)

色無地の染と紋入れからさせていただきました。
11月はお茶をされる方のご依頼がとても多く、納期指定のお仕立が立て込んでおります。

本日のY様も11月はお茶の行事で何度かお召しになるという事で、今回の色無地をお誂えになりました。
お色の方も若草の緑色。とてもきれいなお色です。
最初は白い反物だった生地に色が付き、着物になっていくという工程を見ていると形を変えていく美しさを感じます。
白反から染める場合、なかなか色を決められない場合もありますが、迷う事も楽しみの1つと思われたらいいかもしれませんね。