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パリ旅行(余談)

パリからの帰りの飛行機で観た映画。
『あん』だけは(時間が足りなくて)最後まで観れなかったのですが、何故かどれも悲しい結末で、1話終わるごとに毎回涙しておりました。
どの映画も、人間の内なる声というか、秘めた欲望などが描かれており、かなり密度濃いめの作品ばかり。
3作連続はさすがに重かったですけれど(笑)

映画 『めぐりあう時間たち』

映画『めぐりあう時間たち』
出演者:ニコール・キッドマン ジュリアン・ムーア メリル・ストリープ
監督:スティーヴン・ダルドリー
販売元:アスミック

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違う時代に生きる3人の女性。結びつかないようでいて結びつく。それぞれを結び付けるのは、小説“ダロウェイ夫人”
人生ってなぜかしら思うようにいかない。いつもと同じように毎日を暮らしている筈なのに、心の奥底にある物がふとした瞬間に出てきてしまう。そしてそれが大きく運命を変えてしまうものになってしまうのか。何かしら心に闇を抱えている3人はどうなるのか。

人に見せない自分はどういう人間なのか、傍目には分からないものです。
刹那的な儚さを感じます。
今日、あなたの大切な人は何を考えて生きているか分かりますか?

映画 『ココ・シャネル』

映画『ココ・シャネル』
出演:シャーリー・マクレーン、マルコム・マクダウェル、バルボラ・ボブローバ、オリビエ・シトリュック
監督: クリスチャン・デュゲイ
製作: キャリー・スタイン
発売元:東北新社

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シャネル自身が貧しかったという事を知らなかった。
栄光の陰の物凄い努力が報われたのは彼女の運とバイタリティであると言うのは簡単だが、貧しかったという事は色んな意味で原動力になっていると思われる。
彼女にも下積みのつらい時代があったという事がなんだか嬉しく感じてしまった。
私の生まれる前年に亡くなっているのはなんだか残念・・・

映画『赤目四十八瀧心中未遂』

映画『赤目四十八瀧心中未遂』
発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
監督:荒戸源次郎/原作:車谷長吉/脚本:鈴木棟也
キャスト:大西滝次郎/寺島しのぶ/大楠道代/内田裕也

2003年公開され、主演の寺島しのぶさんが日本アカデミー賞を始め各映画賞を総なめにした作品。
寺島しのぶがこの作品に惚れ込み、読者カードに「綾役をやりたい!」と原作者に送ったという話は有名である。

『この世の外に連れてって。』という綾の言葉に生島与一は死出の旅へと赤目四十八瀧に向かう。ラストは別れのシーンで終わるのだが綾と与一はどうなったのかは想像するしかない。私としてはこういう終わり方が好み。(前にも書いたかも・・・)
映画その物の不思議な世界観と尼崎という町がとてもマッチングしている様に思う。(尼崎に関しては想像でしかないけれど)
この映画の中の唯一の華である綾。妖しい華の綾の毒々しさがよく表現されているのではないでしょうか。
登場人物の殆どが刹那的であるが深~い人間味を出しております。皆さん濃いです(笑)
小説を読んだ事は無いので今度読んでみよう!

映画『キンキーブーツ』

映画『キンキーブーツ』
発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント 
監督:ジュリアン・ジャロルド

この映画はどのキャラクターにも共感できる。誰が悪いという訳でもなく、みんなひたむきに生きているだけ。悪く回転し始めた物事を変えるきっかけは、田舎暮らしの靴職人にはちょっと刺激的なキャラクターの持ち主。でも、この人物のおかげでみんな良い方向に変わっていく。教えてくれた事は“偏見を捨てる事”
最後は「やっぱりこういう終わり方だよね~。」という感じですが、それも嫌味がなく見ていられる。

映画 『グラン・トリノ』

グラン・トリノ

『グラン・トリノ』 監督・出演 クリント・イーストウッド、発売元 ワーナーホームビデオ

クリント・イーストウッド監督作品はいつも人間の深い所を突いてきます。
いつもの生活が、ある人物との出会いがきっかけで、いつもの生活でなくなってしまう。
些細なことから人生が大きく変わってしまう。
良かれと思ってした事が予期せぬ方向へと向かってしまいます。
そんな情景を見事に描いています。
この映画に限らず、『ミスティック・リバー』『パーフェクト・ワールド』など、善と悪、怒りや喜び、悲しみの中に宿るほんの少しの幸せ、どれも人間の心の奥深くに訴えてくる作品ばかり。
そして、どの映画も私のお気に入り。
ラストはいつもやりきれない気持ちになります。「これでいいのか~っ!!」と・・・
目に見えている言葉や表情だけが全てではなく、人間て複雑で繊細なんだと思わせる。
そんな作品をこれからもずっと作り続けていってほしいと日本の片隅から応援しています。

この映画のラストを思い出すだけで涙が出ます。
これで良かったのか?悪かったのか?答えは観ている者に委ねられます。
そしてなぜ『グラン・トリノ』というタイトルなのかは映画を観れば自ずと分かります。

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アジアカップ なんで日韓戦はいつもこうなんだっ!最後までドッキドキです。
延長で同点にされた時はどうなる事かと思ったよ~。
韓国に勝ってこれで決勝進出!やった~!!