日常生活

成城 猪股邸

先日、成城にある吉田五十八氏設計の猪股邸を見学に行ってきました。

かなり前になるのですが、惜櫟荘(せきれきそう)ものがたりを見てから、吉田五十八氏の建築をいつか見てみたいと思っておりました。
惜櫟荘も修復して住む方がいらして、素晴らしい佇まいが蘇りましたが、吉田氏作の建築物は既に現存しない物も数多くあります。

成城 猪股邸も修理が必要な個所も見受けられましたが、今なお素晴らしい建築であるという事が分かります。

私の家の近所でも、古い家を取り壊し、敷地を切り売りして新しい家が『にょきにょき』建っています。
「この敷地だと2軒くらいかな。」
と思っていると、いつの間にか3軒建っていたりします。
それと同時に驚くのは、家の建つ速さ。まさに『にょきにょき』という言葉が当てはまります。
大体大まかの部分は工場で作ってくるのだと思いますが、これではプレハブと変わらない様な気もします・・・

「家を建てるってこういう事なのかな。」なんてちょっと考えてしまいますね。

先日、とあるお客様(O様)のお宅におじゃまする機会がありました。
築40年以上という古いマンションでしたが、とても趣のあるお部屋がO様のイメージとぴったりでした。
布をこよなく愛するO様らしく、着物はもちろん素敵な外国布に囲まれ、お部屋で過ごす時間はとても優雅な時間だと思いました。

今は賃貸マンション住まいの私達ですが、自分の家にいる時間はとても大事です。
吉田五十八氏の家に住むのは無理だとしても、心地よく暮らしたいなと常々思っております。