着物の話

本日のお客様

杉並区からいらして頂いたO様。
洗張の藍地の紬をお仕立て直しされたいという事でした。
今まで付いていた八掛ではなく、違うお色になさりたいというご希望。
八掛の色見本がありますので、その中から選んでいただくかもしくは気に入った色に別染めも可能です。

八掛選びのポイントですが、もちろん基本的にはご自身の好みです。
迷ってしまう場合はそのお着物に締める帯のお色を考えてみるのも1つです。

今回は絣の地模様がありましたが、それほど強調される絣ではないので帯に柄にポイントを持ってきてお召しになりたいとのこと。
ですので八掛は落ち着いた墨黒に近いお色を選ばれました。
帯を目立たせたいか、お着物をメインにお召しになるかで変わってくると思います。

年内のお渡しでがんばります!

+++++
その後、整体へ。
今日は私1人で出かける。
酸素カプセルを修理に出しているそうで、今回は整体とほぐし。

+++++
その足で東京ミッドタウンへ。
寒くなってきたので鍋!
と盛り上がり、鍋本体を購入しようと来たものの、迷ってしまって選べない。
また今度相方と来た時に買うことにしようっと。重いし(笑)

本日のお客様 2組

多摩市からいらして頂いたO様。
お仕事でご着用になる小紋をご依頼いただく。
裄の寸法は長襦袢に合わせてお仕立て。これも大切なポイントです。
長襦袢をお持ちの方は裄、袖丈を合わせた方が良いですね。寸法が合っていると、振りから見える襦袢が綺麗に見えます。

+++++
その後にいらして頂いた、世田谷区N様。
お仕立てさせていただいた小紋をお渡し。
N様はとても華奢な方で、寸法もかなり小さくお仕立てしたのですがこれでも少し大きい感じがしました。
下着や長襦袢を付けてお召しになったご感想をお待ちすることに。
身丈に関しては今までとても大きく仕立てられていたので、今回はちょうど良いとおっしゃっていただきました。
身丈=身長では決してありません。
腰ひもを結ぶ位置や、帯の位置、そしてご自身のお好みでも変わってきます。

次回、お仕立て予定の小紋は寸法を少し微調整させていただくことに。
「そんなお願いしてもいいんですか?」
とのご質問をいただいたのですが、オーダーメイドですからどんどん言って下さい!
お客様なのですから遠慮しなくていいのです。
些細な事だと思うことが実は大事な事なのです。

本日のお客様

お着物でいらして頂きました、大田区O様。
今日の昼間は少し暑いくらいの陽気。
お着物でいらして頂きまして本当にありがとうございます。
お着物をお召しになっていただくと、お客様のお悩みが更によく分かるのでとてもありがたいです。

O様のお悩みは、細くて裄が長い人の殆どと言っていいほどのお悩みです。
『胸回りがすっきりしない。』
『帯の上に着物の脇の生地が垂れてきてしまう。』
これに関して言えば、寸法の取り方と、縫い方で解決する場合が多いです。
このお悩みを呉服屋さんに相談してみたところ、「どうしようもない。」というお答えだったそう。
着物の構造が分かっていないと解決策は難しいと思います。

O様も改めて採寸と寸法のチェックをさせていただきました。
O様に関して言えば今よりもだいぶ胸回りがすっきりできる寸法になります。

ただ、どなたの寸法でも出来るわけではなくやはり限界がありますのでお悩みの方はご相談いただければと思います。

本日のお客様

いつもご注文いただいている、世田谷区T様、世田谷区K様、目黒区K様、着物仲間の3名でいらしていただきました。

目黒区T様は先日雨コートを作成させていただいたのですが、コートの衿が大きく空いてしまうのと、身丈身幅ともに大きかったという事で、私の方からお宅にお邪魔させていただいて採寸させていただきました。
コートに関してはお召しになっていたコートの身丈を採寸していたにも関わらず、大きく出来上がってしまったので『生地』『寸法』『繰越の取り方』など色々な要素で変わってしまうという事を痛感。
お客様にもご迷惑をかけてしまいました。
コートは対丈でお召しになるものですので、細かな採寸が必要だと改めて感じました。

今回は裾を仮縫いした状態でお召しになっていただき、身丈を決定。
衿が大きく開いてしまうという事で竪衿下がりを少なくお直しさせていただきました。
仮縫いの状態でも気に入っていただいたので、私もホッと一安心。

そして世田谷区T様にはお仕立物をお渡し、世田谷区T様は早くも来年の夏物のお仕立て直しを2着お預かり。
いつもありがとうございます。

京都強し

昨日から続いて詩吟のお話。

詩吟の世界にもコンクールがあるように、和裁の世界にもコンクールがある話をしたらとても驚いていました。
多分、日本の伝統芸には必ずあるのではないかと思います。

共通したのが、“西日本が強い”ということ。
和裁でも京都の辺りは強いのです。
着物の需要がある→和裁師の数も多い→着物を着る人口も多い→日本の伝統に携わる人口が多い
という形式が成り立つのではないか。

詩吟の世界だと、例えば東京では100人の中の優勝者が全国大会に出場する。
京都だと1000人の中の優勝者が全国大会に出場する。
そうなると、元々のレベルが違ってきてしまうそう。

和裁も京都は強いですから。

それでも私のお仕立てした着物を着てがんばります!とH様からメールがきましたのでさらに気持ちが引き締まりました。