日本の伝統・文化

5月花形歌舞伎@明治座

今日は明治座へ歌舞伎観劇。
お天気も良いし家から1.3キロと近いので、徒歩で行ってきました。
新緑も隅田川も目に眩しいっ!
今日の明治座は8割が着物姿の女性。なんでこんなに多いのかと思いきや、着物の着付け学校の団体さんがいらしたようで・・・着物ウォッチングが楽しくなります。

さて、歌舞伎の話。びっくりしたのは『恋飛脚大和往来』での中村勘太郎さん。お父さんの勘三郎さんに似てきましたねぇ。声もしぐさも、時々はっとします。
『義経千本桜』では、舞台上の階段が何やら壊れた様でそれが気になって集中出来なかった!(途中で直りましたが)
これもライブならでは。観ている方は楽しい(?)です。
そして亀冶郎さん、改めてファンになりました!

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新歌舞伎座の設計を手掛ける、建築家 隈研吾さんが歌舞伎座を設計するにあたり語っていたなかに、役者の方の意見の中に「舞台裏の廊下が今までは硬かった。新しい歌舞伎座ではもう少し柔らかくしてほしい。」という意見があったそうです。今まではコンクリートの上にただカーペットを敷いていただけだったそうですが、この意見を取り入れてカーペットとコンクリートの間にクッション材を入れる事を決めたそうです。
しかし、このクッション材もどれくらいの柔らかさが良いのかとは一口には言えない難しい物があったとも・・・。ごもっともなご意見。ですが、こういう所にこだわる事がすごく大切な事だと思います。これって役者さんにとってはとても大きな意味があると思いますし、少しでも体への負担が軽減されるのは、観る私たちにとっても良い演技を見るのに不可欠な事です。
建築家といえば外観などの大きなものに目がいってしまいますが、こういうきめ細かい気遣いが名建築家と言われる由縁でしょうか。