本日のお客様

本日のお客様 (男物仮試着 裄の決め方)

目黒区Oご夫婦。
昨年にご依頼いただいておりましたお着物をお渡しする。

奥様は身長が168㎝と背が高くていらっしゃいます。
背が高いという事は、イコール裄が長いという事になります。
最初にいらして頂いた時にもお話させていただいたのですが、反物の巾は大体決まっています。
昔の物でなければ、女物の反物の巾は約1尺(38センチ)か9寸5分(36センチ)。
1尺の巾で出来る限界の裄が1尺9寸程度。
このサイズを着物の裄にするのではなく、コートの裄寸法として頂ければよいと思います。
着物で裄1尺9寸欲しくても少し我慢。
ですが、私はあまり裄の寸法を大きくしないことをお勧めしています。
とは言っても、おかしくない程度で決めていますのでご安心ください。

さて、話を戻します。
奥様の方は着物と長襦袢のお仕立物をお渡しする。
簡単に羽織っていただきましたが、サイズも丁度よさそうです。

そしてご主人。
ご自身のマイサイズを確認するためにも、今日は仮試着にいらして頂いたのです。
裏地を付ける前の、単衣のお着物の様な状態でお召しいただく。
身丈、裄、身幅を確認。これもよさそうです。
男性は帯を締めると少し身丈が上がりますのでそれも加味して身丈を決定しました。
対丈のお着物は本当に難しく、生地によっても変わるので身丈を出すのには毎回頭を悩ませます。
お客様にいらして頂くのは恐縮ですが、出来ればご足労いたいた方が私にもお客様にとってもプラスになると思っています。

出来次第お送りさせていただくという事で、頑張ってお仕立てします。