歌舞伎

本日のお客様 (小紋のお渡し) (宮古上布のお渡し)

1組目のお客様のM様。
お仕事の前に立ち寄ってくださいました。
ご依頼いただいておりました、袷の小紋が出来上がりましたのでお受け取りにいらしてくださいました。
小紋は白地の中に朱赤の雲取り文様が描かれ、小紋ですが少し改まった雰囲気のお着物。
附下とまではいきませんが、帯合わせでグッと格が上がりそうです。

鍼灸師のM様には、私の相方が腰痛で病院に通った話をする。
「もしかしたら内臓の疾患があるかもしれない。」の様な事態になったのですが、結局は内臓には異常なしの健康体で一段落しました。
「重篤な病気でなくてよかったですね。」とおっしゃって下さいましたが、腰痛は今もあるらしく整体通いは続きそうです。

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2組目のお客様。ご近所のN様。
夏前にご依頼いただきました、宮古上布のお仕立て直しとお直しをお渡しする。

歌舞伎がお好きなN様は月に何度か観に行かれるそうです。
今月観に行った『天守物語』ですが、もしかしたら玉三郎さんで観れるのは最後かもしれないというお話。
あの、妖気漂う雰囲気を醸し出せる人は玉三郎さん以外になかなか思いつかないですね。
そう思うと観ておいてよかったなと改めて思いました。
これから歌舞伎界は代替わりになるはずです。
今の若手の人たちが今の人間国宝クラスになる(かどうかはわかりませんが)までにあと30年くらいでしょうか。
「私、生きてないわ~。」とおっしゃるN様に「お元気だと思いますよ。」と思わず、突っ込んでしまいました(笑)
それくらいにパワー溢れるお元気なN様なのです。

お仕立の宮古上布は洗張りをしましたので、とてもきれいになりました。
少々スジは残ったもののあまり気にならないと思います。
同時にご依頼いただいた小千谷の絽の長襦袢を羽織っていただいて丈を確認する。
それも丁度良さそうです。
「次回は9月頃にお直しを持ってきます。」
とまた、ご依頼の予約をいただく。楽しみにお待ちしております。