歌舞伎

2011 12月平成中村座

先月に引き続き、今月も平成中村座を観劇。

扇雀さん演じる女房屑の葉の幼い子供を残して立ち去る母の哀しさに泣き、菊之助さん演じる小町桜の精の美しさに酔いしれ満足致しました。
そして先月よりも勘三郎さんがお元気そう。よかったよかった!

「待ってました!」平成中村座 2011

平成中村座行ってきました。
歌舞伎座のさよなら公演以来の勘三郎さん。大拍手に迎えられての登場。
“お祭り”では「待ってました!」の声に応えてまた大拍手。みんな待っていました!

愛されている人

今日の勘三郎密着を熟視。
華やかな表舞台に立つ人程支えてくれる人の多さが身にしみるのでしょう。

11月、12月ともに平成中村座を観に行きますが、更に楽しみになりました。
“お祭り”での『待ってました!』の掛け声を聞いたら泣いてしまうかも・・・

ちょっとびっくりなニュース

“香川照之さん歌舞伎界に”
のニュースに、「えーっ!今からですかっ!!」と半ばのけぞり気味に驚いた。

心中思う事色々あったんでしょうね・・・
でも、香川さんも猿之助さんもなんだかうれしそう、いい方向にきっといくでしょう。

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夜は清澄白河にお勤め先のあるお客様が、お仕立物を引き取りにいらっしゃいました。
単衣のお着物をハギを入れて大きく仕立直しさせて頂きました。
ハギの部分を柄合わせをしてお仕立したので、ハギが殆ど分からない仕上がりにとても喜んで下さいました。
喜んでもらえるとやはりうれしいです!

名優二人

昨日の情熱大陸は人間国宝となりました中村吉衛門さん。
歌舞伎の世界はメンタル、フィジカル共に私たちが思うよりもとても厳しい世界だと思います。
日頃のジム通いで体を鍛えているのは、相当に体力がものを言うのだろうと思わせる。
年齢と共に体のメンテナンスは大事になっていくのは、最近整体に通いだした私にも良く分かります(笑)
でも、普段の優しい表情がとても素敵でした。

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チラッとだけ見た日曜美術館に坂東玉三郎さんが出演されていました。
今回は歌舞伎についてではなく酒井抱一と江戸琳派の全貌についてのコメント。
「もの凄く意気込んでとりかかったものよりも、遊びの気持ちで挑んだものの方がきっと力が抜けていて良いものだと思う。けれどもその裏にはとてつもない努力や修業があって出来る物なのです。」※実際のコメントとは少し違います。
遊び心なんて、相当修業した方でないと言えない事です。
玉三郎さんはそういう事を目指しているんだと思うのと同時に、修業の大変さは吉衛門さん同様計り知れないのでしょう。
以前の玉三郎さんのドキュメンタリーを見ましたが、演じる事にとてもストイックで、1日の芝居の終わりにはご自宅で入念なストレッチをされてました。
やはり、体が資本なのですね。

八月花形歌舞伎@新橋演舞場

友人から「チケット入るよ。」との声がけに2つ返事で応じた私。八月花形歌舞伎の第3部。

【宿の月】
扇雀さんと橋ノ助さんの舞踊劇。
こんなにもユーモアのある踊りは初めて見ました。扇雀さんの貫録ある奥さんぶり。現代でもこういう人いそうです(笑)

【怪談乳房榎】
勘三郎さんの当たり役と言われた、早変りで有名な演目。
以前歌舞伎座で勘三郎さんでの公演を見たことがあります。今回は勘太郎さんが挑みます。

最近いつも思うのですが、勘太郎さんは本当にお勘三郎さんに似てきましたね~。親子ですから当たり前ですが、顔から体形から立ち居振る舞いまで本当にそっくりです。
やはり今のところは勘三郎さんが演じた怪談乳房榎の方が上ですが、充分に楽しめました。

それにしてもこの役を演じるのは体力が相当いる事でしょう。ですが、舞台上で息が全く乱れないのはさすがです。
最後の円朝さんの時は着物が若干濡れてましたが、そこはご愛敬。

帰り際、先月人間国宝に認定された中村吉右衛門さんの話と共に、「いつかこの世代からも人間国宝が出るかもしれないんだよね~。」と・・・誰だろうかと考えるのも楽しみです。
そんな思いと、来年の勘九郎襲名を楽しみに、また歌舞伎を観に行かねば!と思いつつ家路に着いたのでした。

『花鳥風月堂』と檀れいさんの着物姿

金曜の夜に放送と言う事で出かけている確率が多く(笑)なかなか見れない番組。
NHK教育テレビで放映中花鳥風月堂
番組の内容は日本の古典芸能である“能・狂言・歌舞伎”を檀れいさんがドラマ仕立で分かりやすく解説してくれるという物。
特に“能・狂言”というどちらかというとちょっととっつきにくい内容のものが、この番組によって「観てみようかな。」と思うきっかけになると良いですね。
番組の内容もさることながら、私を含め檀れいさんの着物姿をお目当てに見ている方も多いのではないのでしょうか。
番組HPで着物姿をチェックできるのを発見。番組を見逃しても檀れいさんの着物姿はチェックできます。

5月花形歌舞伎@明治座

今日は明治座へ歌舞伎観劇。
お天気も良いし家から1.3キロと近いので、徒歩で行ってきました。
新緑も隅田川も目に眩しいっ!
今日の明治座は8割が着物姿の女性。なんでこんなに多いのかと思いきや、着物の着付け学校の団体さんがいらしたようで・・・着物ウォッチングが楽しくなります。

さて、歌舞伎の話。びっくりしたのは『恋飛脚大和往来』での中村勘太郎さん。お父さんの勘三郎さんに似てきましたねぇ。声もしぐさも、時々はっとします。
『義経千本桜』では、舞台上の階段が何やら壊れた様でそれが気になって集中出来なかった!(途中で直りましたが)
これもライブならでは。観ている方は楽しい(?)です。
そして亀冶郎さん、改めてファンになりました!

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新歌舞伎座の設計を手掛ける、建築家 隈研吾さんが歌舞伎座を設計するにあたり語っていたなかに、役者の方の意見の中に「舞台裏の廊下が今までは硬かった。新しい歌舞伎座ではもう少し柔らかくしてほしい。」という意見があったそうです。今まではコンクリートの上にただカーペットを敷いていただけだったそうですが、この意見を取り入れてカーペットとコンクリートの間にクッション材を入れる事を決めたそうです。
しかし、このクッション材もどれくらいの柔らかさが良いのかとは一口には言えない難しい物があったとも・・・。ごもっともなご意見。ですが、こういう所にこだわる事がすごく大切な事だと思います。これって役者さんにとってはとても大きな意味があると思いますし、少しでも体への負担が軽減されるのは、観る私たちにとっても良い演技を見るのに不可欠な事です。
建築家といえば外観などの大きなものに目がいってしまいますが、こういうきめ細かい気遣いが名建築家と言われる由縁でしょうか。

“坂東玉三郎特別公演”@ル・テアトル銀座

坂東玉三郎特別公演に行ってまいりました。
実は玉三郎さんの座長公演を観るのは初めて。座長が違うからでしょうか、会場の雰囲気もなんだか違う。(落ち着いている感じ、に感じる)とにかく中村屋とか成田屋とは違った雰囲気。さすがは大和屋さん、と言ったところでしょうか。
そういえば『大向こう』の方が今日はいませんでした。私個人としてはなんだかさみしい。
私の知り合いで『大向こう』に挑戦しようとしている人を知っていますが、成功を祈ります!(笑)
玉三郎さんは言うまでもなく美しく、女性としか思えない立ち居振る舞い。私が言うのも何ですが、力が抜けていて動きが軽いというか滑らかというか、とにかく見惚れてしまっている(本当の女性の)私・・・
以前、玉三郎さん密着のドキュメンタリーを見たことがありますが、役者という事に本当にストイックで頭が下がる思いでした。

そういえば、“女伊達”の舞台上には謡いの方やお囃子の方がいらっしゃるのですが、その裃の文様が桜柄なんですよね。しかも桃色!
舞台上のセットが桜なので裃も桜柄?なんだかおもしろい。(こんなこと考えるのは私だけでしょうか・・・)
他の柄の裃もあるのかなぁとか考えながら見てるのはきっと私だけですね(笑)

おひねりの手ぬぐいはゲット出来ず、残念~。

***追記***
私には未知の世界、『大向こうさん』が分かるサイトを見つけたのでよかったらこちらへ

玉三郎さんの阿古屋がボタモチとなって落ちてきました(笑)

海老様の例の事件で、来年の1月公演がなくなってしまった代わりの代替公演として坂東玉三郎 特別公演に変わったのは皆様、ご存じの通り。
で、持つべき物はコネのある友人です。チケットとってくれました~!!
海老様の公演には行く予定はなかったのですが、棚からボタモチ的に玉三郎さんの阿古屋がお正月早々から観れるなんて。
しかも、こっちからは何も言わなかったのにとってくれるなんていい人過ぎです(笑)