本日のお客様

本日のお客様 (長襦袢のお渡しとお直しのご依頼)

世田谷区K様。
お寒い中、自転車でいらしてくださいました。ありがとうございます。

本日はお着物の裄直し2枚と長襦袢のお仕立物をお渡しさせていただきました。
長襦袢は羽織っていただいて身丈を確認。
対丈でお召しになるものは、ただ計算で寸法を出しても、痩せている、ふくよかである、など色々な条件で着丈が変わります。
私としては若干短めの方が好みですが、人それぞれお好みは違います。
確認していただいた所、今回はちょうど良さそうです。

今回お持ちいただいたのは、胴抜き仕立ての身丈直しです。
胴抜き仕立ては最近本当に多くなってきていると実感します。

お直しのお話をしているうちに、お嬢様のお迎えの時間が迫ってきてしまいました!
慌ただしくて申し訳なかったですが、次回はゆっくりお話ししたいですね。

本日のお客様 (羽織から帯へのお仕立て直し依頼)

先月いらして頂いた方のご友人のM様。
ご友人から羽織をお預かりしており、直せれば羽織でお召しになりたいとおっしゃっておりましたがサイズが出せず、帯へのお仕立となりました。
着物や羽織から帯へお仕立て直しは出来るのですが、いくつか制限もあります。
もちろん帯用に柄出しがされていないので柄の向きなどを考えなくてはいけません。
他にも解いた時のスジなどが出ない様になど、いくつかクリアしなければ帯にはならないのです。
今日は柄出しなどの確認をしていただきました。

着る物ではなく帯に変われるのもまた楽しいものですね。
ちなみに帯のお仕立は帯屋さんへ依頼しております。

他にも京都で購入されたお着物や草履のお話や、お友達と着物でお出かけされたお話など、面白いお話を沢山聞かせていただきました。
楽しいお時間をありがとうございました!

本日のお客様 (袖丈直しのご依頼)

世田谷区にお住いのH様。色無地のお着物の袖丈直しをご希望です。
こちらのお着物は中振袖位の袖の長さがありましたので、短くしたいとのご依頼です。
背にはしゃれ紋も入っておりますので、華やかな席にもお召しいただけます。
「朱赤の無地は派手ではないですか?」とおっしゃっておりましたが、錆朱の様なお色見ですのでそれほど気になさらなくてもいいかと思います。
お色のご趣味は人それぞれですが、東京の方は地味なお色がお好みの方が多いので、私としては華やかさがあった方が良いのではないかと思っております。

本日のお客様 (振袖のお直しのお渡し)

お昼から雪が降るかもしれないとの予報に少し早くいらして頂きました。

お預かりしていた振袖は、裾ふきに綿が入った立派な裾でしたので、それを細くお直しするのと、身丈直しをさせていただきました。
他にもお客様のご依頼でパールトーン加工をいたしました。
ガード加工をかけるのは皆様それぞれの用途があっての事ですが、当てはまるのはこの様な事例だと思います。

・お着物の色が薄く汚れが目立ちそうなもの。
・訪問着以上の礼装用。
・男物場合、礼装用(色紋付、黒紋付き)。
・雨用のお召し物。

ガード加工をするとシミが付かないわけではなく、付きにくくなると捉えていただく方が良いと思います。
シミが付いてしまったら、なるべく早くシミ抜きに出す事と、自分で処理しないという事です。
古くなってしまったシミほど落ちにくくなります。
何事も早めのメンテナンスを心がけてください。

本日のお客様 (コートのお仕立てとお直しのご依頼)

初めていらして頂きました世田谷区のH様です。
本日はお着物でいらしてくださいました。
アンティークのお着物がお好きだという事が一目でわかる装いでした。
一口に着物と言っても好きなスタイルは本当に色々あります。
皆様、個々にご自分の装いを楽しまれていらっしゃるのが分かります。

本日のご依頼は、以前購入した着物衿のコートがとても気に入ったので、それと同じ形でコートを仕立ててほしいという事です。
持って来てくださったお着物は絣の紬。
これをコートにお仕立直しご希望です。
ただ、このままを仕立てるのはつまらないので衿と紐の部分を無地の紬を付けて星とのご要望がありました。
確かに1枚の布だけでも良いとは思いますが、衿だけでも無地の布が付くとアクセントになって楽しいコートになりそうです。

その他にも羽織のお直しと単衣のお着物のお直しを承りました。

H様とは着物談義で話が弾み、とても楽しいお時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。

本日のお客様 (お着物3枚のお仕立依頼)

もうすっかり顔馴染みになりました、目黒区K様。
いらしてくださる時は、いつも目黒小川軒のレーズンサンドを持ってきてくださいます。
このレーズンサンドを見るとK様を思い出してしまうくらい、K様のいつものスタイルなのです。
いらして頂くのはお久しぶりなのですが、昨年お孫さんが生まれたのでお電話でも声が弾んでいらっしゃるのが分かりました。

本日はお着物を3枚お持ちいただきました。
お母様のお着物でしたり、頂いたお着物だったりでどれも少し小さいく、出来るだけ寸法を大きくなさりたいというのと、着用時に問題が無いように接ぎを入れてお仕立をご希望されました。
接ぎを入れる場合、接ぐ分量にもよりますが帯の下にいれるか、おはしょりにいれるかが選べます。
その為、今回はご自宅でお着物をお召しになる時にいつも腰紐をどこで縛るか、おはしょりがどの位になるかを見ていただく事になりました。
一応、簡単な図をかいて「ここと、ここを測って下さい。」とお伝えし、後日ご連絡いただければと思います。
接ぎを入れるかどうかは、小さいお着物をどこまでお召しになりたいかという愛情(愛着)に比例するような気がします。
接ぎを入れてお着物を仕立てるという事は、少し形を変えて受け継いでいく1つ知恵として頭の片隅に入れておくといいのではないでしょうか。

本日のお客様 (小紋のお渡し)

2月初めにご着用になられるという小紋をお渡しいたしました。
Y様はお茶をされていて、前回いらした際に銀座松屋で行われていた古田織部展のチケットを下さいました。(もうこの企画展は終了しております。)
1月中旬頃に相方と一緒に観に行ってきましたが、なんとも盛況で沢山の来場者で溢れておりました。
昨年、世田谷美術館へ魯山人展に行ったときはとてもゆったりと見ることができたので、その感覚でおりましたがそれどころではありませんでした。

織部展で特に印象に残ったのは茶杓。
Y様にお伺いしたところ『竹がくれ』と銘がついており、織部が敵から逃げ竹藪の中でつくったとされているのだそうです。
そんなお話をお伺いして、そのシーンが頭の中にフッと湧いてきました。
古(いにしえ)のお話は想像するしかありませんが、とてもロマンを感じてしまいます。
そういうお話をお伺いできるのもお客様にお会いする中での楽しみの1つです。

本日は小紋のお渡しのほかにお預かりしている白生地の染の最終的なご相談がありました。
そして紋入れは抜き紋から縫い紋へ変更。
こういう融通は出来るだけきくように心がけております。

本日のお客様 (長襦袢のお仕立依頼) (雨コートのお仕立依頼)

本日は2組のお客様がいらしてくださいました。

1組目のO様。
昨年、お着物と長襦袢のご依頼をいただき2月に出来上がり予定なのですが、その前に長襦袢のお仕立が1枚追加になりました。
代官山で女子会ランチの後、お着物姿でいらしてくださいました。
雪の結晶の文様がとても素敵で、飛行機に乗った際もCAさんからお褒めの言葉をいただいたそうです。
お料理教室にもお着物で行かれる、フットワークの軽いO様。
お話もいつも楽しく、ついつい話が弾んでしまうのです。
もう少しでお着物が出来上がりますので、楽しみにしていてください。

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2組目のS様。
雨コートのご依頼です。
S様は長唄をされているそうで、長唄のお話も色々お伺いしてしまいました。
長唄は三味線と唄の『唄いもの』と言われます。
S様は三味線担当なのだそうですが、「お稽古では唄もうたいます。」との事。
三味線をなさるお客様は他にもいらっしゃいますが、三味線の種類により表情も変わるのでとても深い味わいのある楽器だと思います。

さて、コートの話に戻ります。
大島紬にガード加工をして雨コートにお仕立します。
衿の形は着物衿をご希望されました。
衿型によって色々楽しめるのもコートの良さではないでしょうか。
コートはある意味必需品です。
これからお着物を始める方でも、割とすぐに必要になってきます。
既製品もありますが、生地探しから楽しまれるといいと思います。

本日のお客様 (羽織のお仕立依頼)(男物長襦袢の裄直しのお渡し)

本日は2組の方がいらしてくださいました。

1組目のお客様は初めていらしてくださいましたS様。
お着物姿でいらして下さったので、着方のお好みや寸法の取り方の参考になりますのでとてもありがたいです。
ご自身の寸法もしっかり把握されていらっしゃったので、私としてはあまり訂正する点はありませんでしたが、衽巾の取り方を少しご提案させていただきました。
そして、S様は反物の生地もご自身で洗ってしまう凄い方です!
(もちろん生地によっては難しい物もありますので、初めての方は試してからにしてくださいね。)
アンティークや古着のお着物がお好きなS様は、独自の目線で選ばれたお着物を楽しまれていらっしゃる素敵な方でした。

今回は羽織のになさりたいという事で、生地をお持ちいただきました。
もちろんS様ご自身で洗われた生地です。
楽しみにお待ちいただきたいと思います。

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2組目のお客様は男性のお客様のE様です。
前回、お仕立物を何枚かお預かりしましたが、長襦袢の裄直しだけ1月中にというご依頼をいただいておりました。
E様は長野に長野に単身赴任されていて1月の終わり、東京に戻ったタイミングて引き取りにいらして下さいました。
そしてE様もお着物でいらしてくださいました!
やはりお着物でいらして下さると、アドバイスできるのでありがたいなと再確認。
以前いらして頂いた時の採寸と比べ、少々変更させていただく箇所がありました。
そして、今日もこれから用事を済ませ長野にお戻りになるそうです。
お疲れ様です。

本日のお客様 (長襦袢と小紋お仕立て直しのご依頼と寸法のご相談)

昨年もいらしてくださいました港区S様。
本日は長襦袢のお仕立依頼と寸法についてのご相談です。

S様は呉服屋さんでお仕立を依頼されるのだそうですが、寸法の取り方に違いがある事に気づき、今回ご相談にいらしてくださいました。
お仕立を依頼される時はいつも使う長襦袢を渡されてそれに合うようにお着物を仕立ててもらっているそうです。
10人の和裁士さんに頼んだら、身幅や裄の取り方は多分全て違うと思います。
身幅や裄寸法の『大は小を兼ねる』の方程式は本当に困ったものだと思います。
私も考えている寸法の事をご紹介しようと思ってはいるもののなかなか書き込む時間がなく、申し訳なく思っているのですが、殆どの方の寸法が大きいと言えます。
今回S様は、他の呉服屋さんで誂えたお着物をお召しになると帯の上に胸から身八つ口にかけての布が余ってくる。
という事でした。
これは抱巾の取り方と後幅(身八つ口付近)の取り方に問題があります。
細かく言えば、裄の寸法も関係してきます。
常々思うのですが、呉服屋さんや和裁士さんはお客様に美しい着姿でお着物を着ていただきたいと思わないのでしょうか・・・

S様はいくつかの呉服屋さんで誂えた寸法表をもってきてくださいましたので、見比べる事が簡単でした。
それをもとに寸法のお話をさせていただいた上で、長襦袢と小紋をお仕立てしたいと思っています。